コジマ
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概要
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1955年4月に栃木県宇都宮市において小島勝平が、個人商店の小島電気商会を創業。1963年8月に株式会社小島電機を設立して法人化している。1972年から栃木県内での多店舗化を開始し、1984年から栃木県外にも進出し、関東を中心に多店舗展開を進める。1993年1月に通称・略称であったコジマを社名に取り入れ、「北関東YKK」と呼ばれる家電量販店3社の一角として激しい競争の中で成長。1996年には東京証券取引所への上場を果たす。そして1997年にはそれまで業界1位だったベスト電器を抜いて家電量販店売上高日本一を成し遂げ、2001年に 家電量販店として初の売上高5,000億円超を達成した。1980年代末頃から、家電量販店チェーンで最大手であったことを前面に出した宣伝を展開し、以前のキャッチフレーズは「安値に挑戦」(小島電機時代)、「安値日本一への挑戦」(1990年代頃)→「安値世界一への挑戦」(2000年代頃)が使われ、ビックカメラ傘下になってからは「くらし応援」となっている。
家電量販店としての売上高に関しては、隣県の群馬県に本社のあるヤマダ電機[注釈 1]の攻勢を受け、2002年にヤマダ電機[注釈 1]に家電量販店売上高日本一の座を奪われた。また、2003年には、メイン銀行である足利銀行が経営破綻し、同社の経営にも悪影響を及ぼした。2009年3月31日の時点では、日本の全都道府県に222店舗を展開していたものの、2012年3月期決算では、日本国内の売上高は業界7位と低迷していた。かつてはM&Aを加速させている同業他社と一線を画して完全直営主義を貫き、小規模店の統廃合と大型店舗出店(スクラップアンドビルド)を行い、事業の効率化を進めていた。
その後、2012年5月11日にそれまでの独立路線を転換し、ビックカメラに対して第三者割当増資(140億円)を行い、ビックカメラがコジマの普通株式の過半数(増資後の発行済株式数の50.06%)を取得して、同社の子会社となることを発表[2][3]。同年6月26日に子会社化が完了された。コジマはこれにより、ビックカメラ支援の下で店舗のスクラップアンドビルドを行い、経営の再構築を図ることとなった。また決算期も親会社に合わせて8月決算となった。
ビックカメラグループ参入後は、創業家の小島一族が経営から退いたことで、急激にビックカメラ色を強め、ビックカメラ風の社名ロゴを導入[注釈 2]。2016年2月までに、全国の140店強のうち、90店以上を「コジマ×ビックカメラ」に転換した。また従来からの得意分野である白物家電を改めて強化した上で、均衡のとれた店舗づくりを実践していくとしている[4]。
注釈
- ^ a b c d ヤマダ電機は2020年10月にヤマダホールディングスに社名変更し、ヤマダ電機の事業は同月にヤマダデンキ(旧・ヤマダ電機分割準備会社)に継承した。
- ^ 当初は旧来の斜体ロゴも併用していたが、現在は「コジマ×ビックカメラ」を冠しない店舗などごく一部に残るのみとなっている。
- ^ コジマ運営店舗は、旧・NEW三川店及び旧・NEW山形店の閉店を以て完全になくなっているが、家電店ではないものの、2016年1月末に山形市のエスパル山形5Fに親会社であるビックカメラが、Apple製品の公式修理受付店を設置している。
- ^ コジマ運営店舗は、最後の店舗であった学園都市店が2021年8月15日に閉店したが、閉店に先立ち2021年7月に法人窓口としてつくば法人事業所を開設した。親会社であるビックカメラ水戸駅店(エクセルみなみ4F・5F)が出店している(こちらを参照)。
- ^ コジマ運営店舗は、旧・NEW岡山店及び旧・NEW倉敷店の閉店を以て全て消滅したが、親会社であるビックカメラ岡山駅前店が出店しており、同店内にはソフマップ岡山駅前店も併設されている。
- ^ 2014年までに完全撤退。ただし、親会社であるビックカメラ鹿児島中央駅店が2010年に出店している。コジマ与次郎店の跡地には、後に「土日サンキュー」が開業する(こちらを参照)。
- ^ 基準が80年代や90年代に開店した小規模店舗だったために00年代の基準から見ると小規模の店舗においても「NEW」を冠することがあった
- ^ ワオンは描かれていない。
- ^ 店舗看板以外では2022年11月現在も本社・宇都宮テラス店の店内等に設置されている。
出典
- ^ コーポレート・ガバナンス - 株式会社コジマ
- ^ a b 株式会社コジマとの資本業務提携及び それに伴う第三者割当増資の引受けによる子会社の異動に関するお知らせ (PDF, ビックカメラ 2012年5月11日)
- ^ ビックカメラがコジマを買収、経営を再建 ロイター・ジャパン 2012年5月11日閲覧
- ^ “コジマ、「太陽」のない夜明けの兆し”. 日本経済新聞. (2016年2月5日) 2016年8月2日閲覧。
- ^ 家電量販店のコジマ、茨城から消える つくば・学園都市店15日閉店 茨城新聞 2021年8月14日
- ^ 株式会社コジマの求人情報に掲載された沿革より。
- ^ a b コジマ、小島会長を事実上解任 ビック傘下入り反対 日本経済新聞・2012年5月28日
- ^ 代表取締役、取締役および執行役員の異動に関するお知らせ (PDF, コジマ・2012年5月28日)
- ^ “ビックカメラグループニュース”. 2012年11月22日閲覧。
- ^ 代表取締役会長の選定に関するお知らせ コジマニュースリリース 2013年1月21日
- ^ “コジマニュースリリース”. 2013年7月5日閲覧。
- ^ 代表取締役の異動および執行役員等の異動ならびに組織変更に関するお知らせ コジマニュースリリース 2013年8月19日
- ^ 連結子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)及び連結子会社への債権放棄の見込みに関するお知らせ コジマニュースリリース 2014年7月22日
- ^ コジマ、四国から撤退 高松・松山店を5月までに閉店 - 日本経済新聞・2014年4月17日
- ^ a b “コジマの「太陽マーク」店舗看板から完全に消滅 唯一残っていたNEW甲府店の業態転換に伴い”. ねとらぼ. (2022年10月25日) 2023年12月10日閲覧。
- ^ a b c d ビックカメラポイントカードがコジマ全店で使えます 2016年2月13日閲覧
- ^ a b c d ポイント交換・提携サービス|ビックカメラ 2016年2月13日閲覧
- ^ a b ビックポイントと交換できます|ソフマップ 2016年2月13日閲覧
- ^ コジマの新ポイントカード「アクティブ65倶楽部」
- ^ 『コジマ×ビックカメラカード』6月10日より発行開始!発行を記念し最大8,000円相当のポイントがもらえるキャンペーン開催! - コジマ・イオンフィナンシャルサービス・イオン銀行 2017年6月8日
- ^ コジマカード
- ^ kojima.net - 店舗からのお知らせ - コジマの長期保証 - 2015年10月1日閲覧
- ^ 環境省 報道発表資料「家電リサイクル法対象機器の不適正処理に係る勧告及び報告徴収について」
- ^ コジマに是正指導 大阪労働局 ヘルパーに直接命令 下野新聞 2008年7月12日
- ^ パソコン保証で不当表示、コジマに改善指示 読売新聞 2010年9月16日
- ^ “コジマの太陽看板は「街を明るくしている」 実は残り6店のみ...写真撮り続けるマニアの「願い」”. J-CASTニュース. (2021年8月21日) 2022年6月27日閲覧。
- ^ “コジマの太陽マーク消滅直前 残り1店、コジマ×ビックカメラにはない”. J-CASTトレンド. (2022年6月24日) 2022年6月27日閲覧。
- ^ コジマ、神奈川の中核店「NEW相模原店」オープン~限定特価品で980円DVDレコーダーなどを販売 - PC Watch(2003年11月28日)
固有名詞の分類
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