エゾビタキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/29 03:53 UTC 版)
エゾビタキ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
|||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Muscicapa griseisticta (Swinhoe, 1861) |
|||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
エゾビタキ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Grey-streaked Flycatcher |
分布
夏季にシベリア南部、サハリン、カムチャツカ半島南部等で繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニア等へ南下し越冬する。
日本では旅鳥として春と秋の渡りの時期に飛来する。一般的に秋の方が通過数が多く、各地で普通に見られる。
形態
全長約15 cm[2]、翼開長は約26 cm[3]。サメビタキ、コサメビタキよりも一回り大きい。雌雄同色である[2]。背面は灰褐色、腹面は白い体羽で覆われる。腹面には暗褐色の縦縞が明瞭にならぶ。尾は背面よりやや暗色。翼は黒褐色でサメビタキやコサメビタキと比べると長く、翼の端は尾の半分程度まで達する。眼の周囲の羽毛はやや汚れた白色。足は黒褐色。
生態
渡りの時期は、平地から山地のやや開けた明るい林に生息する。市街地の公園でも観察されることがある。単独もしくは10数羽の小さな群れを形成して生活している。
食性は主に動物食で、昆虫類等を食べる。樹先等に止まり、飛翔している昆虫目掛けて飛翔し捕食する。また、秋の渡りの時はミズキの実を食べたりもする。
繁殖形態は卵生。
地鳴きは「ツィー」などか細い声である。
種の保全状況評価
国際自然保護連合(IUCN)により、レッドリストの軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]。
参考文献
- 山溪カラー名鑑『日本の野鳥』、山と溪谷社
- 真木広造他 『日本の野鳥590』 平凡社
- 叶内拓哉、安部直哉 『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』 山と溪谷社、2006年10月1日、第2版。ISBN 4635070077。
- 『ひと目でわかる野鳥』 中川雄三(監修)、成美堂出版、2010年1月。ISBN 978-4415305325。
関連項目
- ^ a b “IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1. (Muscicapa griseisticta)” (英語). IUCN. 2012年9月30日閲覧。
- ^ a b 山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、516頁
- ^ ひと目でわかる野鳥 (2010)、191頁
- ^ “三重県レッドデータブック2005”. 三重県 (2005年). 2012年9月30日閲覧。
- 1 エゾビタキとは
- 2 エゾビタキの概要
固有名詞の分類
- エゾビタキのページへのリンク