インドの宗教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 20:03 UTC 版)
バラモン教
バラモン教はジャイナ教、仏教と共に最も古い宗教であるが、ヒンドゥー教との共通点も多い。
仏教
仏教発祥の地であるが、イスラームによる弾圧の結果、一時期滅亡。20世紀に入り、アンベードカルの仏教改宗運動によって、主に不可触民を中心に数十万人の仏教徒が誕生。21世紀現在、インドの仏教徒は佐々井秀嶺師によって率いられている。
ヒンドゥー教
4世紀にはヒンドゥー教の骨格が固まった。ヴェーダ神話、ブラーフマナ・ウパニシャッド神話、プラーナ文献が広く知られている。現在でも約78%がヒンドゥー教徒であるとされ、同国内で最も大きな規模を保っている。
ジャイナ教
ジャイナ教はインドの中でも最も古い宗教である。暴力を嫌い、全ての生命には霊魂が宿っていると考える。肉食だけでなく、根菜類も拒否する。又、ジャイナ教は創造論を否定する。
イスラーム教
12世紀頃に西部からムスリムによるインド征服が行われ、その後にイスラーム教が広まり、インド最初のイスラーム国家ゴール朝が成立した。それ以来ムガル帝国の崩壊まで、インドはイスラム教国家であった。イギリスとの紛争の際に全インド・ムスリム連盟が結成された。
13.4%のインド人がムスリムである。核問題に関して隣国パキスタンとの対立が続いている上に、ムンバイでは2006年にムンバイ列車爆破事件が、2008年にはムンバイ同時多発テロが発生した。それまでにも存在していたヒンドゥー教との対立や相互不信は、これらの事件によって更に深まった。
シク教
14世紀頃に、北インドを中心にシク教が広まった。これはグル・ナーナクが始めた宗教で、カーストを否定する一方で輪廻転生を受け入れる所に特徴がある。ヒンドゥー教とは事なり、シク教は一神教である。因みに、マンモハン・シン前首相はシク教徒である。
- ^ “India has 79.8% Hindus, 14.2% Muslims, says 2011 census data on religion”. Firstpost. (2016年8月26日) 2016年8月14日閲覧。
- 1 インドの宗教とは
- 2 インドの宗教の概要
- 3 バラモン教
- 4 キリスト教
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