ゆめが丘駅
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駅周辺
駅周辺には開業から20年ほど田畑が広がり、当駅及び横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田駅」の周辺に位置する「泉ゆめが丘地区」は市街化調整区域に長年指定されていたため開発が遅れていたが、2014年6月には市街化区域への編入などの都市計画決定が行われた。これ以降、当駅周辺においても再開発の動き本格化し周辺の状況が様変わりしている[9][10]。
泉ゆめが丘地区の再開発
当駅および下飯田駅の周辺(泉ゆめが丘地区)は、「都市計画マスタープラン・泉区プラン」において「都市基盤施設と一体となった計画的な開発を誘導し、良好な居住環境を備えた市街地の形成を図る」地区として位置付けられている。周辺エリアの市街地の形成に向け、1999年に地元地権者を中心として発足した「いずみ田園第一地区土地区画整理準備組合」を2007年末に解散し、新たに「泉ゆめが丘土地区画整理組合設立準備会」が発足した[10][11]。
2008年度には横浜市が「泉ゆめが丘地区」を特定保留区域に設定[注 3][10][12]、また横浜市都市整備局は「泉ゆめが丘土地区画整理組合設立準備会」の支援を表明し、泉ゆめが丘地区(25.1ヘクタール)の市街化区域への編入を視野に協議を促進し、早期の事業化を目指すと発表している。さらに2013年4月には横浜市と相鉄ホールディングスが、相鉄いずみ野線沿線地域(二俣川〜ゆめが丘)を豊かな自然環境や未利用地などの有効活用により新たな街づくりを目指すモデル地域に指定し、協定を締結している[9]。相鉄では2023年までにJR東日本および東急との相互直通運転が開始されたため、当地区における再開発により沿線の活性化も期待されている[9]。
2014年6月に市街化区域への編入および土地区画整理事業の都市計画決定などが行われ、同年8月には「泉ゆめが丘土地区画整理組合」の設立認可、2016年3月には「泉ゆめが丘地区地区計画」が決定された。再開発事業(土地区画整理事業)の施行期間は2014年度〜2024年度(清算期間を含む)で、総事業費は約109億円を見込む[11][13]。
前述の都市計画決定に際し、導入機能やゾーニングなどの検討が進められ、交通広場や駅へのアクセス道路とともに、駅周辺への商業施設の集積(大規模集客施設については後節参照)、都市型住宅の整備(地区全体の計画人口は約5,200人)などを行う方針が定められた。また公共施設整備では、下飯田駅の駅前広場設置、幹線道路、区画道路、公園などの整備も行われる[10]。
さらに、泉区新橋町の湘南泉病院が駅前に移転拡大する形で、2024年4月1日にゆめが丘総合病院として開業している[14]。
ゆめが丘ソラトス
2020年9月、両駅に挟まれたセンター地区(駅前大街区、街区面積: 42,861 m2)の集客施設開発事業者として相鉄グループの相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが選定され、地上3階建ての大規模集客施設(延べ床面積: 約118,000 m2)を開発する計画が公表された[15][16][17][18]。2022年10月に着工し、2023年8月には施設名が「ゆめが丘ソラトス」に決定[19]、2024年7月25日の開業が予定されている[20]。
テナントは129店舗(横浜初出店は20店舗、そのうち関東初出店は11店舗)が出店し、スーパーマーケット「そうてつローゼン」や専門店のほかに地元農家とも連携した「食」に関する体験型施設「ゆめが丘マルシェ」、シネマコンプレックス「109シネマズ」(映画館)、屋上遊具広場「そうにゃんぱーく」なども設置される[20]。また、環境への取り組みとして屋上に太陽光パネルを設置するほか、衣服の再資源化、生ごみの堆肥化、廃食用油のSAF化などの取り組みを行い、商業施設としては全国初の自動配送ロボット(当初は屋上を除く施設内のみの商品配送サービス)も導入される[20]。
主な周辺施設・交通
- クーバー・フットボールパーク横浜ゆめが丘
- 交通(駅・道路)
- 下飯田駅 - 横浜市営地下鉄ブルーラインの駅。近接しているが連絡運輸の設定はない。
- 横浜市道環状4号線(産業道路)
注釈
出典
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、85頁。
- ^ a b c d 『デザインブランドアッププロジェクトのコンセプトへ 相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅をリニューアル 「ゆめが丘大規模集客施設」オープンにむけて、改札口を増設』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道株式会社、2023年4月18日。 オリジナルの2023年7月15日時点におけるアーカイブ 。2024年5月21日閲覧。
- ^ “ゆめが丘駅のホームドアの運用を開始します”. 相模鉄道 (2023年5月30日). 2023年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月2日閲覧。
- ^ a b c d 『「ゆめが丘ソラトス」の開業に合わせ、7月25日(木)から使用開始 ゆめが丘駅に「ソラトス改札口」を開設 副駅名称「ゆめが丘ソラトス前」も導入』(PDF)(プレスリリース)相模鉄道株式会社、2024年5月21日。 オリジナルの2024年5月21日時点におけるアーカイブ 。2024年5月21日閲覧。
- ^ “相模鉄道 いずみ野線 ゆめが丘駅”. 交建設計. 2024年2月18日閲覧。
- ^ “ゆめの続きに思い馳せ【1】 水を感じ「気持ち良い駅に」(株)交建設計 奈雲 誠さん”. タウンニュース. (2023年3月23日) 2024年2月19日閲覧。
- ^ a b 「相鉄・ゆめが丘駅24年夏リニューアル 集客施設開業伴い」『カナロコ』神奈川新聞社、2023年4月18日。2023年4月18日閲覧。
- ^ “ゆめが丘 駅構内マップ”. 相模鉄道. 2023年6月5日閲覧。
- ^ a b c 再開発に向け市が素案 ゆめが丘駅周辺 都市計画決定など(タウンニュース〈泉区版〉 2013年9月12日号)
- ^ a b c d 泉ゆめが丘土地区画整理組合 公式サイト
- ^ a b 泉ゆめが丘地区(横浜市都市整備局)
- ^ 横浜市 6地区を市街化区域に変更。「泉ゆめが丘地区」を特定保留区域に設定。線引き見直しで横浜市が概要(建通新聞神奈川版 2008年9月17日)
- ^ [泉ゆめが丘]の土地区画整理事業について(泉ゆめが丘土地区画整理組合 公式サイト内、2022年7月4日閲覧)
- ^ “医療法人社団 鵬友会 ゆめが丘総合病院”. 公式サイト (2024年). 2024年2月15日閲覧。
- ^ 相鉄いずみ野線に新たなにぎわいの場 ゆめが丘駅前に大規模集客施設を開発 (PDF) (株式会社相鉄アーバンクリエイツ/株式会社相鉄ビルマネジメント 2020年9月17日)
- ^ 相鉄/横浜・ゆめが丘駅前に大規模集客施設を開発(流通ニュース 2020年9月17日)
- ^ ゆめが丘駅前に「大規模集客施設」開発へ 相鉄グループ(神奈川新聞「カナロコ」 2020年9月19日)
- ^ ゆめが丘 170店舗の大型施設 相鉄グループが事業者に(タウンニュース〈泉区版〉 2020年9月24日号)
- ^ “大規模集客施設 「ゆめが丘ソラトス」に”. タウンニュース 泉区版. (2023年8月31日) 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b c 『相鉄いずみ野線 ゆめが丘駅直結の大規模複合商業施設 「ゆめが丘ソラトス」2024年7月25日(木)開業決定! 関東・横浜市初出店の20店舗含む、129店舗が出店!子育て応援の取り組みも充実』(PDF)(プレスリリース)株式会社相鉄アーバンクリエイツ、株式会社相鉄ビルマネジメント、2024年5月21日。 オリジナルの2024年5月21日時点におけるアーカイブ 。2024年5月21日閲覧。
- ^ “7th Single「ハルノヒ」”. あいみょん OFFICIAL FUN CLUB "AIM" (2019年). 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b c 相鉄グループ要覧2023-2024 (PDF) (Report). p. 69. 2023年10月22日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧。
- ^ 相鉄グループ要覧2019-2020 (PDF) (Report). p. 16. 2023年10月22日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧。
- ^ 相鉄グループ要覧2020-2021 (PDF) (Report). p. 17. 2020年9月27日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧。
- ^ 相鉄グループ要覧2021-2022 (PDF) (Report). p. 19. 2021年12月1日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧。
- ^ 相鉄グループ要覧2022-2023 (PDF) (Report). p. 18. 2023年10月22日時点のオリジナル (pdf)よりアーカイブ。2023年10月22日閲覧。
- ^ a b 平成13年 (PDF) - 227ページ
- ^ 平成14年 (PDF) - 225ページ
- ^ 平成15年 (PDF) - 225ページ
- ^ 平成16年 (PDF) - 227ページ
- ^ 平成17年 (PDF) - 227ページ
- ^ 平成18年 (PDF) - 229ページ
- ^ 平成19年 (PDF) - 233ページ
- ^ 平成20年 (PDF) - 243ページ
- ^ 平成21年 (PDF) - 241ページ
- ^ 平成22年 (PDF) - 241ページ
- ^ 平成23年 (PDF) - 241ページ
- ^ 平成24年 (PDF) - 237ページ
- ^ 平成25年 (PDF) - 239ページ
- ^ 平成26年 (PDF) - 241ページ
- ^ 平成27年 (PDF) - 241ページ
- ^ 平成28年 (PDF) - 249ページ
- ^ 平成29年 (PDF) - 241ページ
- ^ 平成30年 (PDF) - 225ページ
- ^ 令和元年 (PDF) - 225ページ
- ^ 令和2年 (PDF) - 225ページ
- ^ 令和3年 (PDF) - 217ページ
- ^ 令和4年 (PDF) - 221ページ
- ^ a b 相模鉄道線乗降車人員-横浜市
固有名詞の分類
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