酥とは? わかりやすく解説

そ【×酥/×蘇】

読み方:そ

牛や羊の乳を煮詰めて濃くしたもの

凡そ諸国—を貢ぐ」〈延喜式民部省下〉


( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 13:52 UTC 版)

(そ)は、古代日本飛鳥時代平安時代[1])で作られていた乳製品の一種で、乳汁をかなり乾燥させ長期保管に耐える加熱濃縮系列の乳加工食品[2]と考えられている[3][4]。文献で確認されているが、製法が失われた「幻の食品」となっている[1][5]


  1. ^ a b c d 幻の乳製品 蘇 牛乳消費盛り上げ レシピ検索 人気急上昇」『日本農業新聞』2020年3月17日(1面)2020年3月18日閲覧
  2. ^ 平田昌弘「インド西部における乳製品とその加工技術(前編)」『食の科学』2003年 310巻 p.24-32, 光琳
  3. ^ a b c d 斎藤瑠美子, 勝田啓子「「延喜式」に基づく古代乳製品蘇の再現実験とその保存性」『日本家政学会誌』40巻3号 1989年 p.201-206, doi:10.11428/jhej1987.40.201
  4. ^ 平田昌弘「ユーラシア大陸の乳加工技術と乳製品 : 第6回 南アジア-インドの都市部・農村部の事例1 : 乳のみの乳製品」『New Food Industry』食品資材研究会, 53巻 6号 2011年 p.73-81
  5. ^ a b c 杉岡幸徳『世界奇食大全 増補版』ちくま文庫、2021年、280-284頁。ISBN 978-4-4804-3738-9 
  6. ^ a b c d e f 斎藤瑠美子, 勝田啓子「日本古代における乳製品「蘇」に関する文献的考察」『日本家政学会誌』39巻4号 1988年 p.349-356, doi:10.11428/jhej1987.39.349
  7. ^ a b 細野明義「我国における牛乳と乳製品普及の系譜」中央酪農会議 2017年4月12日閲覧
  8. ^ 有賀秀子, 高橋セツ子, 倉持泰子ほか「日本における古代乳製品の"酥"および"醍醐"の本草網目(李著)にもとづく再現試験」『日本畜産学会報』59巻3号 1988年 p.253-260, doi:10.2508/chikusan.59.253
  9. ^ 【レシピ】牛乳消費に!ひたすら混ぜる「蘇(そ)」作ってみた -- 時間はどれだけかかる?ほんとに美味しいの?合う調味料は? [えん食べ]”. えん食べ [グルメニュース]. 2020年5月30日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i 郁人, 神戸. “新型コロナでブームの「蘇」、数奇な歴史 「一度消えた権力の象徴」”. withnews.jp. 2020年5月30日閲覧。
  11. ^ チーズの表示に関する公正競争規約”. findNew 牛乳乳製品の知識. 2024年3月2日閲覧。
  12. ^ 中沢クロテッド | 製品紹介 - NAKAZAWA 中沢グループ 「生クリームの美味しさをゆっくり、しっかり」”. NAKAZAWA. 2024年3月2日閲覧。
  13. ^ 中沢乳業 e-shop”. 中沢乳業 e-shop. 2024年3月2日閲覧。
  14. ^ 幻の古代和製チーズ甘乳蘇_MO-7001(ふるさとチョイス) 添加物を一切使用せず、牛乳の水分だけ蒸発させ、10分の1まで煮詰めた自然食品


「蘇」の続きの解説一覧

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 06:25 UTC 版)

発音(?)



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