醍醐のたとえ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 19:46 UTC 版)
醍醐(sarpir-maṇḍa サルピルマンダ)はもともと『涅槃経』が他の経典に比べ最高である事を表した言葉であった。涅槃経では、牛より乳を出し、乳より乳酥(にゅうそ)を出し、乳酥より酪酥(らくそ)を出し、酪酥より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出す、とあり、これを仏教では一般的に五味相生の譬という。仏の教えもまた同じように、仏より十二部経を出し、十二部経より修多羅(しゅたら)を出し、修多羅より『方等経』を出し、方等経より般若波羅密を出し、般若波羅密より『大涅槃経』を出す、(「譬如從牛出乳 從乳出酪 從酪出生蘇 從生蘇出熟蘇 從熟蘇出醍醐 醍醐最上 若有服者 衆病皆除 所有諸藥、悉入其中 善男子 佛亦如是 從佛出生十二部經 從十二部経出修多羅 從修多羅出方等経 從方等経出般若波羅蜜 從般若波羅蜜出大涅槃 猶如醍醐 言醍醐者 喩于佛性」)とある。これが醍醐味の語源として仏教以外でも広く一般に知られるようになった。
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