流速

デジタル大辞泉

りゅう‐そく〔リウ‐〕【流速】

読み方：りゅうそく

気体や液体の流れの速さ。

環境アセスメント用語集

流速 (りゅうそく)

　単位時間に海水または河川水の移動する距離、すなわち流れの速度ベクトルの大きさ。通常、cm/secを単位とする。また、航海者の間では、ノット(knot)を使うことが多い。1ノットは1時間に1海里(1852m)の速さを示し、51.4cm/secである。

ウィキペディア

流速

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/11/28 04:01 UTC 版)

連続体力学において、流速（英: macroscopic velocity, flow velocity（流体力学）, drift velocity（電磁気学））とは、連続体の運動を数学的に記述するためベクトル場である。流速ベクトルの絶対値はflow speedと呼ばれ、スカラー量である。

定義

流体の流速uはベクトル場;

$\mathbf {u} =\mathbf {u} (\mathbf {x} ,t)$

で表され、流体粒子の任意の位置 $x$と任意の時間 $t$における速度を示す。

流速ベクトルの絶対値（flow speed）q はスカラー量であり

$q=||\mathbf {u} ||$

で表される。

利用

流体の流速は、流体の運動に関する全ての事象を効果的に表すことが出来る。流体の多くの物理的性質は、流速の観点から数学的に表すことができる。一般的な例を以下に示す:

定常流

$\mathbf {u}$が時間と共に変化しなければ、流体の流れは安定しているとされ:

${\frac {\partial \mathbf {u} }{\partial t}}=0$

が成り立つ。

非圧縮性流れ

非圧縮性流れにおいては $\mathbf {u}$の発散 は0であり:

$\nabla \cdot \mathbf {u} =0$

が成り立つ。 ここで $\mathbf {u}$は管状ベクトル場。

渦なし流れ

渦なし流れにおいては $\mathbf {u}$の回転 は0であり:

$\nabla \times \mathbf {u} =0$

が成り立つ。 ここで $\mathbf {u}$は非回転的ベクトル場。

非回転的な単連結空間 における流れは速度ポテンシャル $\Phi$（ $\mathbf {u} =\nabla \Phi$）を用いることにより、ポテンシャル流として表される。渦なしかつ非圧縮性の流れにおいては、速度ポテンシャルのラプラス作用素は0であり: $\Delta \Phi =0$となる。

渦度

流れの渦度 $\omega$は、流速より以下のように定義される。

$\omega =\nabla \times \mathbf {u} .$

したがって、非回転流では渦度は0である。

速度ポテンシャル

非回転流れが単連結な流体領域を占める場合、スカラー場 $\phi$が存在し、

$\mathbf {u} =\nabla \mathbf {\phi }$

が成り立つ。 ここでスカラー場 $\phi$は流れの速度ポテンシャルである（非回転的ベクトル場を参照）。

関連項目

• 速度勾配
• 速度ポテンシャル
• 流動速度
• 群速度
• 粒子速度
• 渦度
• エンストロフィー
• 歪み速度
• 流れ関数
• 圧力勾配

Weblio日本語例文用例辞書

「流速」の例文・使い方・用例・文例

• それは流速を測るために使われていたかもしれません。
• 中性子の流速
• 流速計という,速さを測る計器