前口上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 18:52 UTC 版)
都ぞ弥生を歌う際に前口上として述べられる口上は、次の通り。 吾等(われら)が三年(みとせ)を契る絢爛のその饗宴(うたげ)は、げに過ぎ易し。 然れども見ずや穹北に瞬く星斗(せいと)永久(とわ)に曇りなく、 雲とまがふ万朶(ばんだ)の桜花久遠(くおん)に萎えざるを。 寮友(ともどち)よ徒らに明日の運命(さだめ)を歎(なげ)かんよりは楡林(ゆりん)に篝火(かがりび)を焚きて、 去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌(うた)はん。 この後に、「明治45年度寮歌、横山芳介君作歌・赤木顕次君作曲、都ぞ弥生、アインス、ツバイ、ドライ」と続け、歌に入る(「アインス、ツバイ、ドライ」は、ドイツ語で「一、二、三」の意)。北海道大学の寮歌の前口上では、先輩に敬意を表して作詞者、作曲者の名前を君付けで紹介する。 この前口上は「楡陵謳春賦」と呼ばれ、現在では都ぞ弥生の前口上として述べられることが多いが、実際には1936年(昭和11年)に同寮歌である『嗚呼茫々の』の序文として当時の学生宍戸昌夫によって書かれたものである。
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「前口上」の例文・使い方・用例・文例
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