サッカラーゼとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 酵素 > サッカラーゼの意味・解説 

サッカラーゼ【(ドイツ)Sacharase】

読み方:さっからーぜ

インベルターゼ


サッカラーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/05/29 16:57 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

サッカラーゼ(saccharase)とは、ある種のオリゴ糖などからフルクトースを遊離させる、加水分解酵素である。なお、スクロースも基質とすることができる。IUPAC-IUB系統名はβ-D-フルクトフラノシダーゼ(E.C. 3.2.1.26)で、別名としてインベルターゼあるいはインバーターゼ[1](invertase)、インベルチン(invertin)とも呼ばれる。CAZyにおける分類では、糖質加水分解酵素ファミリー32、68、100の3つのファミリーにわたって分類されている。サッカラーゼは、微生物植物に広く分布している。

用途

産業では細菌酵母由来のサッカラーゼが利用されている。なお、この酵素によってスクロースから生じたフルクトースグルコースの混合物は転化糖と呼ばれる。

スクラーゼとの違い

サッカラーゼとスクラーゼは、共にスクロースを基質とすることができ、フルクトースとグルコースに加水分解できる。しかし、両者は異なる酵素として分類されている。これは、サッカラーゼはスクロースのフルクトースを認識して加水分解するのに対して、スクラーゼはスクロースのグルコースを認識して加水分解するためである。さらに、サッカラーゼはスクロース以外にもラフィノーススタキオース、フルクトオリゴ糖など、末端にフルクトフラノシド残基を含むオリゴ糖を基質とすることができる。なお、中にはフルクトフラノシド残基を他の糖に転移させる活性を有する酵素も存在する。

出典

  1. ^ NAID 110006453590

参考文献

  • 長倉三郎 ほか(編)「サッカラーゼ」『岩波理化学辞典』第5版 CD-ROM版、岩波書店、1998年。

外部リンク


「サッカラーゼ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サッカラーゼ」の関連用語

サッカラーゼのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サッカラーゼのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサッカラーゼ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS