x86アーキテクチャの萌芽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/26 14:36 UTC 版)
「Datapoint 2200」の記事における「x86アーキテクチャの萌芽」の解説
最初のパーソナルコンピュータの1つとなっただけではなく、Datapoint 2200 はコンピュータ史と別のつながりも持っている。当初の設計では、TTL回路モジュールではなくシングルチップの8ビットマイクロプロセッサをCPUとして使う予定だった。1969年、CTCはインテルとテキサス・インスツルメンツ (TI) にチップ開発を依頼した。TIは安定動作するチップを製造できず、途中で降りたが、インテルは一応完成させた。しかし、その性能はCTCの要求を満たさなかったため、CTCはやむなくTTL回路で製造することに決定した。 CTCがリリースした Datapoint 2200 はマイクロプロセッサの代わりに約100個のTTL-ICを使っていた。一方、インテルはこのシングルチップ設計を Intel 8008 として1972年4月にリリース。8008 はインテルの最初の8ビットCPUであり、後に大きく発展することになる16ビットのx86ファミリの命令セットの原型にもなった。8008の命令セットはCTCの技術者が設計したものであり、そういう意味では彼らが1980年代中盤から今日まで最も広く使われている命令セットアーキテクチャの生みの親と言う事ができる。
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