タクラ油田
読み方: たくらゆでん
【英】: takula oilfield
【英】: takula oilfield
アンゴラ北部、カビンダ飛地沖合の大西洋陸棚(水深 50 ~ 75m )に位置する、同国の代表的油田。 米国のガルフ社(その後現在の操業会社であるシェブロン社に吸収合併された)により 1971 年に発見され、1982 年に生産が開始された。その後に掘削された評価井などにより、油田は当初の推測よりも広大であること、および垂直的にもより良好な新油層が存在することが確認された。 地質区としてはロワーコンゴ盆地(安定縁辺盆地)に属し、集油面積は約 53km2。油層は白亜紀の砂岩および石灰岩で、岩塩層を挟んでその上位のピンダ層と下位のトカ層の 2 帯あり、深さは 900 ~ 2,700m 。集油形態は、岩塩層より上位では断層に伴うロールオーバー背斜と解釈されているが、下位の状況は岩塩層に地震波が吸収されてしまうため十分に把握されていない。油層の圧力維持のため、油層への水圧入(水攻法)が実施されている。原始埋蔵量は 33 億バレルと見積もられている。原油比重は 31.5°API。 産油量は、1995 年に 15 万バレル/日台に達したが、2000 年以降は 10 万バレル/日前後で推移している模様。これまでの生産推移から見て、累計生産量は 7 億バレル前後と推定される。 主文献 “Giant Fields 1978-1988”(1992) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
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