プルト川とは? わかりやすく解説

プルト川

(prut から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 22:09 UTC 版)

プルト川

ホヴェールラ山付近のプルト川

地図(ドイツ語。右上の川にPruthの表示。)
水源  ウクライナ
河口・合流先 ドナウ川
テンプレートを表示

プルト川(プルトがわ、プルート川ウクライナ語: Прутルーマニア語: Prutドイツ語: Pruthラテン語: Pyretusギリシア語: Pyretos)は、ヨーロッパ河川である。ウクライナ領内から流れ出し、ルーマニアモルドバの境界をなす。ザカルパッチャブコビナベッサラビアを流れる。

概説

フツーリシュチナ分水嶺カルパティア山脈ホヴェールラ山(2,061 m)のすぐ東斜面から流れ落ち、チェルニウツィー州を貫流した後、ルーマニアとモルドバの境界線に沿って流れ、ガラツィ東部でドナウ川に合流する。総延長953km。

中流部にはシュバシコウマガンハイイロガンエリマキシギなどが生息している[1]。モルドバのベレウ湖ルーマニア語版マンタ湖ルーマニア語版などのプルト川下流部の氾濫原と湖沼群は2018年にユネスコ生物圏保護区に指定された[2]。また、ウクライナの水源部[3]、ルーマニアのヤシ付近の支流のジジア川英語版中下流域の湿地[1]、モルドバのプルト川下流部湖群[4]ラムサール条約登録地である。

歴史

1711年プルト川の戦いが行われた。

1877年ギュスターヴ・エッフェルによって、現在のモルドバのウンゲニ県ウンゲニ英語版(Ungheni)とルーマニアのヤシ県ウンゲニ英語版(Ungheni)の間にエッフェル橋ルーマニア語版英語版[5]が架けられた[6]

2016年、同河川に2本の橋を架ける工事が開始されている[7]

また、この川を中心として環黒海環状道路を建設するというプロジェクトが立ち上げられており、ルーマニアのトゥルグ・ムレシュヤーシ、モルドバのウンゲニ英語版キシナウ、そしてウクライナのオデッサというルートで幹線道路が整備される予定である。

脚注

  1. ^ a b Jijia - Iasi Wetlands | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2020年6月26日). 2023年3月21日閲覧。
  2. ^ Lower Prut Biosphere Reserve, Moldova” (英語). UNESCO (2018年10月). 2023年3月21日閲覧。
  3. ^ Prut River Headwaters | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2019年8月23日). 2023年3月21日閲覧。
  4. ^ Lower Prut Lakes | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2000年6月20日). 2023年3月21日閲覧。
  5. ^ 北緯47度11分59.6秒 東経27度47分13.5秒 / 北緯47.199889度 東経27.787083度 / 47.199889; 27.787083
  6. ^ Making of the West, 第2巻 著者: CTI Reviews - Googlebooks
  7. ^ Строительство мостов через Прут начнется в 2016 г.”. Новости Молдовы (2015年10月22日). 2016年9月24日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プルト川」の関連用語

プルト川のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プルト川のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプルト川 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS