パーライト【pearlite】
パーライト
鋼または鋳鉄の共析組織の一種で、セメンタイトとフェライトが層状になった共折組織をパーライトといい、フェライトとセメンタイトの中間の性質をもっている。この組織を顕微鏡で観察すると、真珠のような輝きを見せることに由来する。この組織はγ固溶体のオーステナイトをA1変態点(720℃)以上の温度から徐冷したときに生じる。焼きならしをした球状黒鉛鋳鉄はパーライト組織を有している。球状黒鉛鋳鉄はダクタイル鋳鉄ともいい、溶湯にマグネシウムなどを添加して析出する炭素を球状化させたもので、スチール材に近い高強度をもち、さらに延性、靭性、耐摩耗性などにも優れている。工作機械や各種産業機械部品、自動車部品などに多用されている。
参照 球状黒鉛鋳鉄パーライト
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