海の聖域構想とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 新語時事用語辞典 > 海の聖域構想の意味・解説 

海の聖域構想

読み方:うみのせいいきこうそう
別名:海の聖域
英語:marine sanctuary

パラオトミー・レメンゲサウ大統領推進している、自国排他的経済水域EEZ)における商業目的での漁業一切禁止するという構想

パラオ2009年に、自国排他的経済水域内で漁船違法操業行った事件きっかけとして、排他的経済水域サメの保護目的とした「サメ聖域shark sanctuary)」とすることを宣言した。のちにグアムマーシャル諸島マリアナ諸島ミクロネシア連邦排他的経済水域の「サメ聖域」化を宣言しており、その総面積オーストラリア国土面積3分の2ほどに及んだ。海の聖域構想は、サメ聖域続きサメだけでなくジュゴンクジラなども含めた全ての海洋生物とその生息環境保護する構想として、2010年頃から検討されている。

パラオ国土面積は、全ての島を合わせて日本屋久島ほどに留まるが、排他的経済水域は約63万平キロメートルに及び、フランス国土面積(約67万平キロメートル)に匹敵するパラオ排他的経済水域では2014年現在日本台湾中国など漁船操業しており、海の聖域構想が実現した場合日本漁業にも影響が及ぶことが懸念されている。商業的漁業禁止されると、パラオマグロ輸出などによる収入を失うことになるが、ホエールウォッチングスキューバダイビングなどを目的とした観光客は、より増加する見込まれている。

ちなみに南極海周辺には国際捕鯨委員会により「南極海クジラサンクチュアリ」が設定されており、領域内での捕鯨禁止されている。

関連サイト
Palau Marine Sanctuary



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

海の聖域構想のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海の聖域構想のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
新語時事用語辞典新語時事用語辞典
Copyright © 2024 新語時事用語辞典 All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS