動不釣合い
剛性ローターにおいて、その回転軸心と全ローター系の重心慣性主軸とが一致せず離反交差しているような不釣合い状態をいう。剛性ローターの場合、不釣合い量は静不釣合いと回転させてはじめて検知できる偶不釣合いに分けることができる。工作機械の主軸や砥石軸、並びにそれらを回転駆動させる誘導電動機のローターといった高速回転体にこの不釣り合いがあると、仕上げ面粗さや真円度といった加工精度が確保できず、クルマの場合、エンジンなどの回転部品、例えばクランクシャフトやフライホイールの、この不釣り合いが許容値以上あると回転むら、異常振動、異常騒音、部品の短寿命、最悪の場合にはエンジン破損などを起こすので品質管理上重要項目である。
動的アンバランス
タイヤをディスクホイールに組み付けた状態で回転させたとき、偶力として測定されるアンバランスをいう。通常、静的アンバランスのない状態での値をいい、アンバランスが回転軸に直角な複数面にある場合に生じる。動的アンバランスは、タイヤ回転数の2乗に比例して増加し、シミーやシェイクなどクルマの振動問題の原因となり得る。アンバランスがあれば、リムの表裏両面のアンバランス量に換算された量のバランスウエイトを、おのおの反対面に取り付けて修正する。通常、オフザカータイプのダイナミックバランサーでは静的アンバランスと同時に修正できる。
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