catoblepasとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > catoblepasの意味・解説 

カトブレパス

(catoblepas から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/27 00:19 UTC 版)

カトブレパス。ヤン・ヨンストン『博物誌』、第1巻『四足獣誌』より、金属版画、1657年、アムステルダム

カトブレパス英語catoblepas, ラテン語catōblepas, ギリシア語κατῶβλεψ[1])は、ガイウス・プリニウス・セクンドゥス(大プリニウス)の『博物誌』に記された、西エチオピアに住むとされた架空の動物。ギリシア語の κάτω は英語で downwards を, βλέπ-εινto look を意味し[1]、牛のような姿で動きが鈍く、いつも頭を下に向けていることが名前の由来となる[2]。カトブレパスはギリシア語で「うつむく者」を意味する[3]

大プリニウスの『博物誌』(8-32)によれば、西エチオピアに存在するという、当時ナイル川の源流であると信じられていたニグリスという泉の傍に住む動物である。非常に重い頭部を持ち、そのためいつも頭を地面に垂らしている。「カトブレパスの眼を見た人間は即死する」と締めくくられており、次節(8-33)において同様の邪視能力を持つ生物としてバジリスクを紹介している。外見については、重い頭部の他には「大きさはそこそこで、手足の動きは緩慢」とだけ書かれている。[4]

18世紀-19世紀フランス博物学ジョルジュ・キュヴィエは、アフリカに生息するヌーの姿と、バジリスクやゴルゴーンの伝説が組み合わさってカトブレパスが生まれたのではないかと推測している。19世紀のフランスの小説家ギュスターヴ・フローベールの作品『聖アントワーヌの誘惑』には、垂れたの頭、水牛の体、空ののように細い首を持つ動物としてカトブレパスが登場している。[3]その細い首では重い頭を支えられずに、頭を転がしては、毒のある自分の息で塗れた草を食っているとされる。[5]

カトブレパスの邪視は、現代のファンタジー作品では石化能力として描かれることもある[6]

脚注

  1. ^ a b “catoblepas”. The Oxford English Dictionary (英語). Vol. 2 (2 ed.). Oxford University Press. 1989. p. 990.
  2. ^ 電撃PlayStation Vol.151 幻獣事典』メディアワークス、2000年8月、18,19頁。 
  3. ^ a b ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著、柳瀬尚紀 訳『幻獣辞典晶文社、1978年、48-49頁。 
  4. ^ ガイウス・プリニウス・セクンドゥス 著、中野定雄ほか 訳『プリニウスの博物誌雄山閣出版、1986年、360頁。 
  5. ^ 『幻想生物 西洋編』新紀元社、2010年10月16日、99頁。 ISBN 978-4-7753-0823-3 
  6. ^ 安田均グループSNE『モンスター・コレクション 改訂版』 中、富士見書房富士見ドラゴンブック〉、1996年、303頁。 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「catoblepas」の関連用語

catoblepasのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



catoblepasのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカトブレパス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS