幻獣辞典とは? わかりやすく解説

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幻獣辞典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/06 15:17 UTC 版)

幻獣辞典』(げんじゅうじてん、EL LIBRO DE LOS SERES IMAGINARIOS)はホルヘ・ルイス・ボルヘスマルガリータ・ゲレロ英語版の共著による文学作品。第1版である『Mannal de zoologia fantástica(幻獣動物案内)』が1957年発表、第2版『El libro de los seres imaginarios』1967年に続き、1969年版が現在知られているものである[1]

辞典の名の通り、古今東西の空想の怪物が集められた書物である。基本的に各地の神話が主体であるが、中には「カフカの想像した怪物(『最愛の父』からの引用)」[2]のようなものも含まれている。そしてまた、ボルヘスにはよくあることだが、おそらく彼自身が「それらしく」創作した幻獣も含まれていると思われている。

版ごとに内容が拡充されており、1969年版では120篇の語りからなる。

日本語訳

柳瀬尚紀訳は英訳からの重訳。

脚注

  1. ^ 澁澤龍彦は著書(『幻想博物誌』角川書店 1978年、河出文庫 1983年)で本書の題名を『幻想動物学提要』と訳している(河出文庫版 16、204頁など)。
  2. ^ 短編小説『家父の気がかり』に登場する「オドラデク」のこと。

関連項目




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