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カコミスル【cacomistle】


カコミスル

(cacomistle から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/07 05:18 UTC 版)

カコミスル
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: アライグマ科 Procyonidae
亜科 : アライグマ亜科 Procyoninae
: カコミスル属 Bassariscus
: カコミスル B. astutus
学名
Bassariscus astutus
(Lichtenstein 1830)
亜種
  • Bassariscus a. arizonensis
  • Bassariscus a. flavus
  • Bassariscus a. yumanensis
  • Bassariscus a. nevadensis
分布域

カコミスルCacomistle)はネコ目(食肉目)アライグマ科カコミスル属に属する哺乳類の一種で、北米の乾燥地帯を原産とする。

名称

「カコミスル(Cacomistle)」という名称はナワトル語tlahcomiztlitlahco「半分」+miztliピューマ」)を語源とする[2]

英語では"Cacomistle"は寧ろ同属異種のクロアシカコミスル(B. sumichrasti)を指す事が多く、一般的には"ringtail"と呼ばれる他、 "ringtail cat"、 "ring-tailed cat"、"miner's cat"とも呼ばれる。また”civet cat(ジャコウネコ)"と誤解されて呼ばれることもある。[3]

身体的特徴

淡黄褐色から濃褐色で下部が白い体色で、14-16条の鮮やかな黒白の縞模様の尾を有する[4] 尾は体よりも長い。爪は短くまっすぐで、半分引っ込めることができる。[5] 目は大きく、紫色で、明色の毛皮の斑に囲まれる。ネコよりも小さく、体長30-42cm、尾の長さ31-44cmで体重0.8-1.5kg。毛皮目的に狩られるが特に価値がある訳ではない。

踵の関節は柔軟で180度以上回転させることができ、この特徴によって素早い登攀能力が備わっている。大きな尾によって狭い足場でもバランスを取り、側転で方向転換も可能にする。また、二つの壁の間に突っ張って(全ての肢を片方の壁にし背を反対側にするか、または、左の肢2本で左の壁に右の肢2本で右の壁に支える)登ったり、より広い割れ目では両側の壁の間を飛び跳ねて登ることもできる。[6]

生息地

アリゾナ州フェニックスのカコミスル

カリフォルニアコロラドカンザス東部、オクラホマオレゴンアリゾナニューメキシコネバダ南部、テキサスユタおよび北部および中部メキシコ全域に見られる。クロアシカコミスルとはメキシコのゲレロオアハカベラクルスの各州で分布が重なる[5]グレートベースン砂漠ソノラ砂漠などの砂漠に生息。河岸渓谷地帯、洞窟坑道といった水場に近い岩石地帯を好み、木の洞や破棄された木製の建造物に棲み付く。

アリゾナ州では州獣に指定されている。

繁殖

交尾は春に行われる。妊娠期間は45-50日、その間雄は雌のために餌を取ってくる。一回の出産で2-4匹の仔が産まれる。幼獣は1ヶ月で目が開き、4ヶ月で自力で狩りをするようになる。性成熟は10ヶ月。野生での寿命は約7年。[4]

飼育

アリゾナ州フェニックスのカコミスル

人慣れしやすく、愛玩動物や優秀なネズミ捕りとなりうる。鉱夫が小屋の害虫・ネズミ駆除のために飼育したため、"Miner's cat"という俗称がある。[3]

参考資料

  1. ^ Timm, R.; Reid, F.; Helgen, K. (2008). Bassariscus astutus. IUCN Red List of Threatened Species. 2008 e.T41680A10508712. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T41680A10508712.en. 2009年1月26日閲覧.
  2. ^ “Cacomistle - Definition and More from the Free Merriam-Webster Dictionary”. Merriam-Webster. 2012年9月9日閲覧.
  3. ^ a b “Ringtail - Mammalia Reference Library - redOrbit”. redOrbit. 2012年9月9日閲覧.
  4. ^ a b Lu, Julie. “The Biogeography of Ringtailed Cats”. San Francisco University. 2010年12月25日閲覧.
  5. ^ a b Poglayen-Neuwall, Ivo; Toweill, Dale E. (1988). “Bassariscus astutus” (PDF). Mammalian Species (327).
  6. ^ Williams, David B. “Ringtail Cat (Bassariscus astutus)”. DesertUSA.com. 2010年12月25日閲覧.
  • Nowak, Ronald M. (2005). Walker's Carnivores of the World. Baltimore: Johns Hopkins University Press. ISBN 0-8018-8032-7

外部リンク

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