反射電子 RE,BSE,BE: reflected electron,backscattered electron
後方散乱電子(背面散乱電子) BE,BSE: backscattered electron
反射電子
とは、入射電子が後方背面に反射(散乱)され、試料表面から飛び出す電子である。の強度は試料の原子番号が大きいほど大きい。のエネルギーは入射電子のエネルギーに近いので、二次電子のエネルギーより高い。また、は二次電子よりも深い所(表面から100nm以内)から飛び出すことができる。原子番号が大きいほどは多くなるので像から試料の組成の違いがわかる。または鏡面反射方向に強い強度を持つので試料表面の凹凸もわかる。試料が結晶の場合、の強度は試料に対する入射電子線の方位に強く依存する(電子チャンネリング)ので、試料の像を撮ると、試料中の結晶方位の違いを示す像が得られる。
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