Y7とは? わかりやすく解説

Y7

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/30 01:49 UTC 版)

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Y7, Y-7

Y7

Y-7

関連項目


Y-7 (航空機)

(Y7 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/10 01:12 UTC 版)

Y-7

長安航空のY-7-100(1997年 北京国際空港

Y-7中国語运-7)とは、中華人民共和国で製造された多用途ターボプロップ双発旅客機である。

西安飛機工業公司が製造したが、実際には、ソ連ウクライナのアントノフ設計局(現:ウクライナANTKアントーノウ)の製作したAn-24旅客機(1959年初飛行)をコピー生産(ライセンス生産とする書籍もあり)したものであった。

概要

元となったAn-24

Y-7の設計・製作はソ連から輸入したAn-24をデッドコピーして行われた。そのため、両者の区別はつけにくい。ただし中国の技術水準に合せた改良もなされているとされる。

初期生産型は「Y-7」と呼称され、1970年に原型機が初飛行している。外部に公表されたのは1982年4月であり[1]、1984年から量産が開始された。就航開始は1986年[1]。また、1985年に改修型のY-7-100が開発された[1]。また様々な派生型が生産されており、現在では改良された後継型であるY7-500や民間型のMA60が生産されている。

機体は、高翼配置の主翼を有し、主翼中程にターボプロップエンジンを配置している。尾翼は通常形式であるが、垂直尾翼前方にはドーサルフィンが配置されている。

出発点こそデッドコピーであるが、現在においては原型のAn-24から発展して独自の改良が行われている機体であるといえる。

派生型

Y-7
初期生産型。
Y-7-100
ウィングレットを装着し、客室装備や操縦系統を近代化した改修型。
Y-7-100C1
機材の変更を行い5人運用としたもの[2]
Y-7-100C2
機材の変更を行い5人運用としたもの[2]
Y-7-100C3
機材の変更を行い5人運用としたもの[2]
Y-7-200A
エンジンをプラット・アンド・ホイットニー・カナダPW127に換装し、操縦系統をアメリカ製に換装し胴体を1m延長した改良型。1993年初飛行[1]。ウィングレットはない。
Y-7-200B
エンジンは中国製のWJ-5A-1Gとして、操縦系統をアメリカ製の機器に更新し、胴体を74cm延長した改良型。1990年初飛行[1]
Y-7E
高温・高地向けバリエーションで1994年7月に初飛行[2]。それは、ソ連のAn-24の設計に基づいている[3]
Y-7G
中国空軍向け[2]
Y-7H-500
貨物機型。
Y-7-500
現在生産中の最新型。
HYJ-7
H-6の訓練型。HM-1A照準機、レーダー、TNL-7880航法システムを搭載[2]
JZY-01
早期警戒機の実証機(验证机)[4]。6枚プロペラを採用し、WJ-6Cエンジンへ換装、垂直尾翼を4枚に増やしている。艦上型を目指したテストベッドと目されるが、航空母艦運用のためのカタパルト射出用ローンチバーやアレスティング・フックの装備は確認されていない。
MA60
Y-7-MA60とも、西側諸国向けの改良を施したもの。

機体性能(Y7-100)

  • 運航乗員: 2 名
  • 乗客: 52名
  • 全幅:29.67m
  • 全長:24.22m
  • 全高:8.85m
  • 空虚重量: 14,988kg
  • 最大離陸重量: 21,800kg
  • エンジン: 2× 渦奨WJ5A(en)ターボプロップ(2,790shp)
  • 巡航速度: 476km/h
  • 航続距離: 1,982km

脚注

  1. ^ a b c d e f 世界航空機年鑑2007-2008 酣燈社 2007年 P121 ISBN 978-4873572703
  2. ^ a b c d e f Komissarov, Chinese Aircraft[要ページ番号]
  3. ^ Gordon, Antonov's Turboprop Twins[要ページ番号]
  4. ^ China's new carrier-borne Airborne Early Warning aircraft can't operate from an aircraft carrier

参考文献

関連項目

外部リンク


Y-7

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Y-7 (航空機)」の記事における「Y-7」の解説

初期生産型

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