WordPerfect for Linux
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「WordPerfect」の記事における「WordPerfect for Linux」の解説
1996年、カルデラがインターネットオフィスパッケージの一部としてLinux版WordPerfectをリリースした。草創期の商用Linux市場に足場を作ろうとしたコーレルも、独自のLinuxディストリビューション(Corel Linux)を開発した。 Linuxディストリビューション自体は好意的に受け止められたが、WordPerfectへの反応は様々であった。有名なアプリケーションがLinuxに移植されたことを単純に喜ぶ向きもあったが、オープンソースコミュニティの反応は冷ややかであったし、OpenOffice.orgのようなフリーなソフトウェアが主流の市場で、プロプライエタリなワードプロセッサがどれだけ支持されるかが疑問視された。また、WordPerfect 9.0 はネイティブなLinuxアプリケーションではなく、Windows版をWine上で動作させるもので、安定性が批判の的となった。 結局、WordPerfect はLinux市場では受け入れられず、コーレルの方針転換もあって、9.0(2000年)を最後として開発が終了し、Linuxディストリビューションも Xandros に売却された。2004年4月、コーレルは最後のLinuxネイティブ版だった 8.1 を若干改良して、Linux市場の調査を兼ねてリリースした。2005年以降、WordPerfect for Linux は販売されていない。
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