Vol.4 カタコンベ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 22:58 UTC 版)
「ユニコーン (ポーの一族)」の記事における「Vol.4 カタコンベ」の解説
1963年、ロンドン郊外でひとりボートに揺られるアランの前に、バリーが現れる。バリーはアランにバリー・ツイストが本名だと教え、ファルカとは吟遊詩人のチームを組んでヨーロッパをあちこち旅したことや自分には美しい兄がいたことを話し、今はひとりだという。そして、何百年もひとりで秘密の誰も知らない場所に美しい塔を造っていて、誰にも見せたことはないが、アランには友だちになりたいから特別に見せてもいいという。そして、アランを連れて“目”の力でカタコンベ(地下墓地)に移動する。ドアの先にあったのは、骨と遺跡の石を石膏で固めて白いペンキで塗られた不気味な塔だった。 そこでバリーは、自分には強い敵がいて、戦っては負けて、カラカラに絞り取られてカタコンベに放り込まれ、100年も経つと回復してまた戦いに挑む、これをずっと繰り返しているという。その戦いは、地下深くに剣でも斧でも切れない根に縛られて1000年ほど閉じ込められている兄を助けるためであった。その敵に兄を開放してもらうよう頼めばいいというアランにバリーは、あいつは自分たちを支配していたいから、兄が言うことを聞かなくなったために怒って兄を閉じ込めた、そんなやつに平伏したりしないという。そして「勝てないのに?」というアランを、バリーは塔に閉じ込めて消えてしまう。錯乱したアランはバリーの名を泣き叫び、挙句に「ユニコーン!」と叫ぶ。すると現れたバリーが、アランになぜその名前を知っているのかと聞くと、アランは「あんたが教えただろ、ベニスで」といい、「もどせ! ユニコーン」と叫ぶと、2人は元の池に戻った。そして「どっか行け! ぼくに近寄るな!」と言い放って立ち去るアランをバリーは呆然として見送った。 ユニコーンは、兄フォンティーンがバリーに名づけた、兄だけが知っている名前であった。バリーはベニスでアランにその名前を教えはしたが、すぐに忘れる暗示をかけていた、その名前をアランは錯乱した中で思い出したのだった。ひとり残されたバリーは、なぜその名前を呼ばれると逆らえないのか自問し、わけが分からないと思い悩む。
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