VIOLECTRA
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 00:23 UTC 版)
「ヨハネス・フリッチュ」の記事における「VIOLECTRA」の解説
1971年、ヴィオラ・ダモーレとシンセサイザー(リング変調(英語版)器)のための作品。約28分。ライブ電子音楽の代表的な作品として扱われることがあることから、フリッチュの代表作のひとつといえる。 c、g、c’、c’、g’、c”に調弦し1本のマイクはスルー、もう1本は変調器を通してPAに送り、それぞれのマイクと楽器との距離を変えてゆくことで音質の変化を発生させながら演奏が進む。リング変調器のほか2系統のディレイ装置(約2秒)と4チャンネルスピーカーシステムを使い、オリジナル音とそのディレイ音、リング変調器を通した音とそのディレイ音で構成される。使用する機材が比較的少なく一人でも演奏が可能であるため、フリッチュは講演などでもたびたび実演した。ヨーロッパ各地、ソ連(当時)やアメリカのほか、日本でも87年12月18日と88年2月25日に大阪のメイシアター、2月27日には京都ドイツ文化センターなどで披露した。いわゆる楽譜はなく、システムや音楽構造などについての説明に基づく即興演奏的なライブ電子音楽で、世界の数多くの演奏者によって演奏されている。
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