USエアウェイズとの合併
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 07:34 UTC 版)
「パシフィック・サウスウエスト航空」の記事における「USエアウェイズとの合併」の解説
1986年、ウェスタン航空がデルタ航空に、エア・カリフォルニアがアメリカン航空にとそれぞれ州外の航空会社に買収された。このうちエア・カリフォルニアはUSエアウェイズも買収を検討していたといわれ、アメリカン航空に買収されたことで計画が頓挫したことから新たな買収対象として選ばれたのがパシフィック・サウスウエスト航空だと言われている。アメリカン航空側としてはすぐにエア・カリフォルニアの取締役会を開き対策を検討したが、カリフォルニア州内での航空市場を独占することをアメリカン航空が嫌ったため、この「USエアウェイズにパシフィック・サウスウエスト航空を買収させる」というのはアメリカン航空の作戦であったとも考えられている。しかしこの計画はうまくいくことはなかった。 アメリカン航空のエア・カリフォルニア買収が発表されてから約1時間後、パシフィック・サウスウエスト航空はUSエアウェイズとの合併計画に同意した。合併は1987年に完了し1994年までにすべてのパシフィック・サウスウエスト航空の航空路線がUSエアウェイズへと移管した。しかしパシフィック・サウスウエスト航空は合併とともに会社は完全に解体されると共に拠点は東海岸側に移されて、いままでハブ空港としていたサンディエゴ国際空港は単なるコミューター空港扱いに格下げされてしまった。またパシフィック・サウスウエスト航空が合併により目指していた全国的なメジャーキャリアへの進出は、合併以前に西海岸側のみにしか路線を拡げていなかったこともあり実現しなかった。なおこのサンディエゴを中心とした航空網は現在はサウスウエスト航空によって引き継がれている。 2005年にUSエアウェイズとアメリカウエスト航空が合併した際に、一機のUSエアウェイズのA319が現在のUSエアウェイズを構成している元の航空会社の記念としてパシフィック・サウスウエスト航空の塗装に塗り替えられた。この機体はサンディエゴ国際空港に配属され、もともとパシフィック・サウスウエスト航空が運航していた路線をなぞるように運用されている。 この機体はUSエアウェイズがアメリカン航空に合併した後、機体記号(N742PS)が白字に再塗装され、USエアウェイズのロゴがアメリカン航空に書き換えられた以外には手が加えられず、パシフィック・サウスウエスト航空機の塗装のまま運行され続けている。
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