Tin Machineとは? わかりやすく解説

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ティン・マシーン

(Tin Machine から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 06:50 UTC 版)

ティン・マシーン
ジャンル ロック
活動期間 1988年 - 1992年
レーベル EMI
Victory Music
メンバー デヴィッド・ボウイ
リーヴス・ガブレルス
トニー・セイルス
ハント・セイルス

ティン・マシーン (Tin Machine)は、イギリスのロック・バンド。ソロ・ミュージシャンとして活動していたデヴィッド・ボウイを中心に結成された。

略歴

1988年、デヴィッド・ボウイ(ボーカル、ギター)、リーヴス・ガブレルス(ギター)、トニー・セイルス(ベース)、ハント・セイルス(ボーカル、ドラムス)により結成。このバンドを結成した理由としては、『レッツ・ダンス』以降のビッグ・セールスとゴージャスなサウンドというイメージからの脱皮を図るためである。バンド結成にあたり、「もう過去の作品は歌わない」とボウイとしての音楽活動の封印を宣言した。

1989年5月、ファースト・アルバム『ティン・マシーン』をリリースし、賛否両論あったものの一定の評価を得る。同作に伴うツアーは、敢えて小規模の会場を選んで行われた。その後バンドは、ボウイがソロ名義でワールド・ツアーを行うため活動を一時中断する。

1991年9月、セカンド・アルバム『ティン・マシーンII』をリリース。同作は、セールスも評価も大きな成果は挙げられなかった。10月より大規模なワールド・ツアーを行うが、1992年2月17日の日本武道館公演が、バンドとして最後のライヴとなり[1]、ボウイは封印を解いて再びソロ活動に専念する。1992年7月、ライヴ・アルバム『ティン・マシーン・ライヴ oy vey,baby』発表。

3枚目のアルバム『ティン・マシーンIII』を製作する構想はあったものの実現はしていなく、正式な発表はないものの実質的には解散となった。この件に関しボウイは「メンバーの私的な問題で終わってしまったけど、これは僕が話すことではない」と黙秘しているが、1975年のボウイのスタジオアルバム、『ヤング・アメリカンズ』に参加し、その後長きに渡ってボウイのパートナーを務めたカルロス・アロマーによるとドラマーのハント・セイルスがドラッグ中毒でバンドが何度も苦境に陥り、そのことでボウイが激怒したというのが理由らしい[2]

長いボウイのキャリアにおいて、再評価の兆しはなく、音楽的・商業的にも失敗と見られがちである。

作品

アルバム

シングル

  • Under the God(1989年)
  • Heaven's in Here(1989年)
イギリスではシングル・カットされていない
  • Tin Machine/Maggie's Farm (live)(1989年)
両A面シングル。「Maggie's Farm」はボブ・ディランのカヴァー
  • Prisoner of Love(1989年)
  • You Belong in Rock N' Roll(1991年)
  • Baby Universal(1991年)
  • One Shot(1991年)
日本やドイツでシングル・カットされた[1]
  • Baby Universal (live)(1992年)
BBCでのスタジオ・ライヴを収録。日本でリリースされた[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 『デヴィッド・ボウイ・ファイル』(シンコーミュージック・エンタテイメント、2006年、ISBN 4-401-61976-5)p.195-200, 213
  2. ^ 『rokin'on』2012年6月号「DAVID BOWIE ロックを変えた美しき半生」(㈱ロッキング・オン)P39

「Tin Machine」の例文・使い方・用例・文例

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