TTL以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:30 UTC 版)
DTL(Diode-transistor logic)論理機能をダイオードを用いて構成し、インバータ・バッファにトランジスタを用いたもの。 SN15830(SN151830)シリーズ (動作温度 0℃ to 75℃) SN15930(SN151930)シリーズ (動作温度 -55℃ to 125℃) DCTL(Direct-coupled transistor logic(英語版))DTLの論理機能もトランジスタを用いて構成したもの。 RTL(Resistor-transistor logic)DCTLの入力部に抵抗を追加し、ノイズへの耐性を高めたもの。 それぞれ、抵抗、ダイオードとトランジスタで構成された論理回路で、デジタルIC開発初期に作られたが、ノイズに弱く、消費電力が多い、高速化が難しいなどの理由から1980年代以降はほとんど使用されない。簡単な回路では、RTLやDTLの考え方に基づいて個別部品を使って論理回路を組むことで部品数が削減できることがある。 この他にもIIL(Integrated injection logic)やHTL(High Threshold Logic; DTLのダイオードにツェナーダイオードを用いたもの)も存在した。IILはDCTLとほぼ同等の考え方のもので、集積回路としては容易に集積度を上げることが出来るため、LSIの内部回路として使用されることがある。HTLはDTLのダイオードの部分にツェナーダイオードを用いたもので、ノイズマージンが非常に広いため一部計装用に用いられた。
※この「TTL以前」の解説は、「汎用ロジックIC」の解説の一部です。
「TTL以前」を含む「汎用ロジックIC」の記事については、「汎用ロジックIC」の概要を参照ください。
- TTL以前のページへのリンク