TMVの構造とは? わかりやすく解説

TMVの構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 04:49 UTC 版)

タバコモザイクウイルス」の記事における「TMVの構造」の解説

TMVウイルス粒子棒状外観示し長さ300 nm直径18 nm外側カプシドコート)莫大な数の同一タンパク質分子からなり、らせん状(1周あたり16.3タンパク質分子)に結合して棒状構造形成している。このタンパク質分子158アミノ酸からなりアミノ酸配列最後に示す)、4本のαヘリックスループウイルス粒子軸の側に突き出るを介して連結している。 ウイルス粒子内部直径4 nmの孔をもつ筒状であることが電子顕微鏡により示されている。RNAはその中の半径約6 nm位置にらせんを作りカプシドタンパク質により細胞のもつ酵素攻撃から守られている。カプシドタンパク質1分子RNAの3ヌクレオチド結合している。 RNA上にはカプシドのほか、RNAポリメラーゼ植物移動関与するタンパク質などがコードされている。 TMV大量に得ることができ、数本タバコ植物から簡単な操作グラム単位TMV得られる。また動物には感染しない。これらの利点から、ウイルス粒子会合解離などに関する膨大な構造生物学分子生物学研究が行われてきた。

※この「TMVの構造」の解説は、「タバコモザイクウイルス」の解説の一部です。
「TMVの構造」を含む「タバコモザイクウイルス」の記事については、「タバコモザイクウイルス」の概要を参照ください。

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