Su-9-51の完成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/08 08:56 UTC 版)
「Su-9 (航空機)」の記事における「Su-9-51の完成」の解説
1957年11月28日の定期の政府決定では、第51設計局(スホーイ設計局)へAL-7F-1装備のT-3へのTsD-30とK-5MSの艤装が命じられた。1958年4月にT-3-51が、TsD-30とK-5MSミサイルを搭載する試作機として完成された。T-3-51は、1958年3月に初飛行した後退翼の姉妹機Su-7と主翼以外はよく似た形状の機体デザインに落ち着いたが、レーダー・ステーションを搭載したため機首はSu-7よりも若干延長されていた。なお、T-3-51に平行して「ソーコル2」をもとに開発されたレーダー・ステーション「オリョール」(Орел:「鷲」の意味)を搭載するT-3-8M(Т-3-8М)も開発された。この機体はK-5MSよりはるかに優れたレーダー誘導または赤外線誘導空対空K-8M(К-8М)を搭載した。1958年から1960年にかけて、これらの機体は設計局で実用試験に入り、それぞれ各種の変更を経て量産化へと向かっていった。T-3-8MはT-47となり、のちSu-11として完成された。 1960年10月、最終的にT-3-51がSu-9-51(Су-9-51)として制式採用に漕ぎ着けた。機体はSu-9(Су-9)と命名された。一方、搭載するレーダー・ステーションTsD-30T(ЦД-30Т)はRP-9U(РП-9У)、K-5MSミサイルはRS-2USという正式名称を付与された。Su-9-51に対し、NATOは「フィッシュポットB」(Fishpot-B)というコードネームを付与した((資料によってはT-43に対して付与したことになっている)。このコードネームは、量産型のSu-9にも引き続き使用された。
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