スタットフィヨード油田
【英】: statfjord oilfield
ノルウェーと英国との領海線上、北緯 61°15'、東経 1°50' 付近に位置する北部北海最大の油田。1974 年、Mobil をオペレーターとするコンソーシアムにより発見され、1979 年 11 月に生産が開始された。1984 年の産油量は 440,000 b/d 。油層は、ジュラ紀のブレント層および三畳紀とジュラ紀にまたがるスタットフィヨード層の 2 枚の砂岩で、深さは 2,500 ~ 2,700m 前後。原油比重は 38 ~ 40°API。3 基のプラットフォームはいずれもコンクリート重力式で、脚部に貯油タンク(全体で 1.9 百万バーレルの貯油が可能)を有する。原油の積み出しは関節タワー式 SPM を経由してタンカーで行われている。 |

スタートフィヨルド油田
(Statfjord oil field から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 01:19 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動スタートフィヨルド油田 | |
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スタートフィヨルド油田 Platform A
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スタートフィヨルド油田の位置 | |
国 | ![]() |
陸上/海上 | 海上 |
座標 | 北緯61度15分20秒 東経1度51分14秒 / 北緯61.25556度 東経1.85389度 |
運営者 | エクイノール |
開発史 | |
生産開始 | 1979年 |
生産最盛期 | 1987年1月16日 |
枯渇予想 | 2019年 |
生産 | |
原油生産量 (1日平均バレル) |
70,000 |
スタートフィヨルド油田(スタートフィヨルドゆでん、英語:the Statfjord oil field、ノルウェー語:Statfjordfeltet)は、1979年に操業を開始した北海油田を構成する油田、ガス田の一つである。北海におけるイギリス・ノルウェー間の海上国境に近いノルウェーの領海にスタートフィヨルド油田は位置しており、エクイノールやエクソンモービル、コノコフィリップスなどがこの油田を運営している。最盛期には日量700,000バレル以上の生産高を誇っていた。採掘された原油は海上で石油タンカーに積載、直接精製所に運ばれ、また、天然ガスはパイプライン--Statpipe pipeline--を通してノルウェー本土に送られる。
スタートフィヨルド油田はA、B、Cの3つの石油プラットフォームから構成されており、いずれの石油プラットフォームも約250,000トンのコンクリートと、約40,000トンの施設から成り立っている。
スタートフィヨルド油田はロシアを除く欧州において、原油及び天然ガスの日量生産高1位(850,204バレル、1987年1月16日)の記録を有しているが、近年では生産高にも翳りが見えており、日量70,000バレル以下の生産高である。
スタートフィヨルド油田は油田の操業としては晩年期を迎えており、元来の埋蔵量の60%以上をすでに採掘していることから、エクイノールは天然ガスの掘削に重点を置いている。エクイノールは油層圧を維持するために、油田にガスや水を流し込むことで天然ガスの生産量を増やし、2020年過ぎまでスタートフィヨルド油田を操業する予定である[1]。
原油流出事故
2007年12月、原油を石油タンカーに積み出す最中に、数千バレルの原油が北海に流出した。ノルウェー石油監督局によると、推定21,750バレル(3,000トン)が流出し、ノルウェーの流出事故では過去2位の量となった。エクイノールによるとこの事故の原因は悪天候の中、貯蔵ブイから石油タンカーNavion Britannica号に原油を積み出した為としている[2]。
関連項目
脚注
- ^ StatoilHydro. “Statfjord late life”. 2010年7月30日閲覧。
- ^ “Oil spill in North Sea off Norway”. BBC News. (Wednesday, 12 December 2007) 2010年6月4日閲覧。
外部リンク
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