Salyu_20th_Anniversary_Tribute_Album_"grafting"とは? わかりやすく解説

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Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 00:12 UTC 版)

『Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"』
Salyuトリビュート・アルバム
リリース
録音
  • OORONG TOKYO STUDIO (Disc 1: #1, Disc 2: #3, #4, Disc 3: #1 - #4)
  • prime sound studio form (Disc 1: #2)
  • STUDIO MECH (Disc 1: #6)
  • Endhits STUDIO (Disc 1: #6)
  • home (Disc 2: #1)
  • 蘭越町立目名小学校体育館 (Disc 2: #6)
  • Volta Studio (Disc 2: #8)
ジャンル J-POP
時間
レーベル トイズファクトリー
チャート最高順位

新しいYES
EANコード
テンプレートを表示

Salyu 20th Anniversary Tribute Album "grafting"』(サリュ・トゥエンティース・トリビュート・アルバム グラフティング)は、日本歌手Salyuトリビュート・アルバム。2024年12月18日にトイズファクトリーより発売された[5]

音楽性

Salyuメジャー・デビュー20周年を記念したトリビュート・アルバムアイナ・ジ・エンド青葉市子安藤裕子木村充揮小林武史坂本美雨桜井和寿 (Mr.Children)、玉置浩二Chara七尾旅人中納良恵原田郁子ビッケブランカ槇原敬之miletMONGOL800山内総一郎フジファブリック)、ROTH BART BARONといった自身と親交があるアーティストや尊敬するアーティスト、自身の音楽に影響を受けたアーティストら全18組が参加している[5]。本作について、Salyuは「テーマは、今日まで私を支え続けてくれた〈楽曲たちへの感謝〉で、この20年の間、私に作品を書き続けてくださった〈小林武史さんへのプレゼントにもなったらいいな〉という想いもモチヴェーションになっていました」と語っている[6]

本作の初回生産限定盤には、ジャズやエクスペリメンタル・ポップの要素を取り入れた、小林武史が中心となり制作されたセルフカバー盤が付属する[7]。第1子出産[8]後のレコーディングだったといい、Salyuは「自分のなかでは、出産を経てまたヴォーカル作りをしている途中の歌といいますか、やや青臭みがあるんですね。でも成熟しきっていない歌を残すことができて嬉しいなと思ってるんです。理想とするヴィジョンを体現しきれてないこともあるのですが、それはそれで人間が成長していく過程のリアルな歌だなと思って」と語っている[6]

アルバムタイトルは小林が命名。タイトルは「接ぎ木」を意味する英単語で、異なる種類の木で1つの木を再構成するように、参加アーティストが様々な解釈で楽曲をカバーし出来上がるアルバム、という意味が込められている[9]。Salyuは「大切なものを受け継ぎながら新しい生命を吹き込むという意味を込めました」と語っている[6]

リリース・プロモーション

初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売。初回生産限定盤はCD3枚組、通常盤はCD2枚組で[7]、初回生産限定盤はLPサイズのジャケットとなっている[10]。購入先によって異なる先着特典も用意された(後述[11]

発売と同時に、本作のダウンロードサブスクリプション配信がスタート。また、2025年1月8日より初回生産限定盤に収録されているセルフカバー盤の配信も開始された[12]

店舗特典

対象店舗 特典内容
TOY'S STORE ポスターカレンダー (A3)
タワーレコード クリアファイル (A5)
楽天ブックス ポストカード(直筆複製サイン入り)
Amazon.co.jp メガジャケ
セブンネットショッピング トート型エコバッグ
全国CDショップ ステッカー

アートワーク

本作のアートディレクター森本千絵が担当。アルバムタイトルからインスピレーションを受けて制作され、ジャケットはSalyu本人の手がフィーチャーされている[13]。森本は「楽曲という宝物を感謝し分かち合い、繋いでいくビジュアルです」とコメントしている[14]

収録曲

Disc 1

  • 全作詞:小林武史(#2 - #4除く) / 全作曲:小林武史
  1. 新しいYES / 桜井和寿 [5:10]
    • 編曲・プロデュース:小林武史
    13thシングル
    本楽曲について、桜井は「Salyuのようには歌えなかったけれど、自分も小林さんも一生懸命、Salyuに最高のプレゼントをと、丁寧に愛情たっぷりこしらえて、力一杯リボンをかけました」とコメントしている。選曲は桜井と小林によるもの[15]
    Salyuは本作制作にあたり最初に桜井にオファーしたという[16]
    小林の意向で歌詞のフレーズが新たに追加されている。
  2. HALFWAY / milet [4:45]
    11thシングル。
    本楽曲について、miletは「歌の中で2人が出会ったり戯れたりする様子を歌とフルートで表現してみました。Salyuさんの歌のしなやかさを自分に落とし込んで、大好きなこの歌を歌わせていただきました。私にとってこの曲は、この歌の世界に入るときに歌った『きっかけの歌』でもあり思い入れがあります」とコメントしている[17]。選曲はmilet自身によるもの。
  3. Dialogue(ダイアローグ) / VK Blanka [4:14]
    • 作詞:小林武史・Salyu / 編曲:VK Blanka
    2ndシングル。
    本楽曲について、ビッケブランカは「Salyuさんの世界を残しながら違う顔を見せることができるかなーと、楽しく制作させてもらいました」とコメントしている[15]
    ビッケフランカ側から本作に参加したいとSalyuサイドにオファーしたという[18]
  4. アラベスク / 青葉市子 × 岩井俊二 [6:03]
    • 作詞:岩井俊二
    Lily Chou-Chou名義で発売されたアルバム『呼吸』収録曲。
    岩井のYouTubeチャンネル「岩井俊二映画祭 Iwai Shunji film festival」での音源[19]
  5. Dramatic Irony / 山内総一郎フジファブリック) [4:49]
    1stアルバム『landmark』収録曲。
    本楽曲について、山内は「カバーさせて頂くにあたっては特別な付け足しをせずに、一筆書きで生々しく、出来るだけ暖かさの残る音像を目指して作っていきました」とコメントしている[15]
  6. 風に乗る船 / MONGOL800 [4:44]
    • 編曲:MONGOL800 & Kuboty
    5thシングル。
    本楽曲について、キヨサクは「Salyuの繊細な表現には到底太刀打ちできる余地は無く、バンドサウンドで勢いで対抗してみました」とコメントしている[15]
  7. landmark / 安藤裕子 [6:06]
    1stアルバム『landmark』収録曲。
  8. アイニユケル / 木村充揮 [7:12]
    17thシングル。
    選曲はSalyuのリクエストによるもの[20]
  9. プラットホーム / 中納良恵 [5:25]
    • 編曲:中納良恵・菅沼雄太
    8thシングル。
    本楽曲について、Salyuは「この曲は映画『地下鉄(メトロ)に乗って』の主題歌。作品自体は悲しみもある切ないお話なんですが、中納さんはそこにハッピーの解釈も加えてくださった」と評価している[6]

Disc 2

  • 全作詞:小林武史(#6, #9除く) / 全作曲:小林武史
  1. VALON-1 / Chara [4:57]
    • 編曲:君島大空 / サウンドプロデュース:Chara
    1stシングル。
    本楽曲について、Charaは「オリジナルの歌声を意識せずに 自宅でひっそり自分で歌を録音した」「プロデュース能力の高い才能のある若手にお声がけを 1人しか浮かばなかった。君島大空は素晴らしかった!!」とコメントしている。選曲はSalyuのリクエストによるもの[15]
  2. 彗星 / 槇原敬之 [5:07]
    • 編曲:槇原敬之
    4thシングル。
    本楽曲について、槇原は「原曲を聴けば聴くほど、小林武史さんの才能とSalyuさんの唯一無二の個性が渦巻くこの曲に、恐れをなす程だったのですが、自分なりに咀嚼して作らせていただきました」とコメントしている。選曲はSalyuのリクエストによるもの[15]
  3. Pop / 小林武史 [4:57]
    • 編曲・プロデュース:小林武史
    1stアルバム『landmark』収録曲。
    本楽曲について、小林は「当時作った時から思ってい たSF (?) 的イメージを、僕自身で(勝手に)実現したという感じです」とコメントしている[15]
    小林の声にエフェクトがかけられている[21]。また、小林の意向で歌詞のフレーズが新たに追加されている。
  4. グライド / アイナ・ジ・エンド [3:44]
    • 編曲・プロデュース:小林武史
    Lily Chou-Chou名義で発売されたシングル。
  5. 飽和 / 七尾旅人 [4:17]
    Lily Chou-Chou名義で発売されたシングル『グライド』カップリング曲
    本楽曲について、Salyuは「刹那的な感情がやってきても、また淡々と日常に帰っていくリアリティーを表現しているような、お芝居のワンシーンのようなトラックだなって」と評価している[6]。選曲は七尾自身によるもの。
  6. 体温 / 原田郁子 [6:04]
    • 作詞:小林武史・Salyu / 編曲:原田郁子
    4thシングル『彗星』カップリング曲。
  7. THE RAIN / ROTH BART BARON [4:26]
    • 弦編曲:西池達也 / 管編曲:竹内悠馬
    5thアルバム『Android & Human Being』収録曲。
    選曲はSalyuのリクエストによるもの[6]
  8. コルテオ 〜行列〜 / 坂本美雨 [5:42]
    11thシングル。
    選曲はSalyuのリクエストによるもの[15]
  9. to U from NHK BSプレミアム「玉置浩二ショー」2016.12.25 / 玉置浩二 × Salyu [7:24]
    Bank Band with Salyu名義で発売されたシングル。
    2016年12月25日にNHK BSプレミアムで放送された番組『玉置浩二ショー』での音源[19]
    Salyuは「DISC 1、DISC 2の全てのトリビュートが終わった、アンコールの意味合いです」と語っている[22]

初回生産限定盤付属Disc 3

Self-Cover Album
  • 全作詞・作曲:小林武史(#2除く) / 全編曲・プロデュース:小林武史
  1. LIFE(ライフ) [5:31]
    14thシングル。
  2. 青空 [5:02]
    • 作詞・作曲:桜井和寿
    15thシングル。
  3. 有刺鉄線 [4:54]
    5thアルバム『Android & Human Being』収録曲。
  4. 旅人 [5:34]
    4thアルバム『photogenic』収録曲。

参加ミュージシャン

Disc 1

新しいYES
HALFWAY
Dialogue(ダイアローグ)
アラベスク
Dramatic Irony
風に乗る船
landmark
アイニユケル
プラットホーム

Disc 2

VALON-1
彗星
Pop
  • 小林武史:Vocal, All Music Performance
グライド
飽和
体温
THE RAIN
コルテオ 〜行列〜
to U from NHK BSプレミアム「玉置浩二ショー」2016.12.25
  • 玉置浩二:Vocal
  • Salyu:Vocal
  • 沖仁Flamenco Guitar
  • 萩森英明:Conductor
  • 谷口いづみ:1st Violin
  • 中島知恵:1st Violin
  • 石亀希実:1st Violin
  • 栗井まどか:2nd Violin
  • 平野悦子:2nd Violin
  • 大野由紀子:2nd Violin
  • 山田那央:Viola
  • 河野百合名:Viola
  • 森和子:Cello
  • 島貫亨子:Cello
  • 小野聡美:Contrabass

初回生産限定盤付属Disc 3

  • Salyu:Vocal
  • 小林武史:All Music Performance

脚注

出典

  1. ^ Salyu 20th Anniversary Tribute Album“grafting”(初回生産限定盤) | オムニバス”. ORICON NEWS. オリコン. 2024年12月25日閲覧。
  2. ^ Billboard Japan Top Albums Sales | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2025年5月30日閲覧。
  3. ^ Billboard Japan Top Download Albums | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2024年12月26日閲覧。
  4. ^ Billboard Japan Top Download Songs | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2024年12月25日閲覧。
  5. ^ a b Salyuトリビュートに桜井和寿や玉置浩二が参加、総勢18組が出そろう”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年10月11日). 2024年12月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 土田真弓 (2024年12月26日). “Salyuが振り返る20年の道程――桜井和寿、milet、槇原敬之、玉置浩二ら参加のトリビュート作を語る”. Mikiki. タワーレコード. 2024年12月27日閲覧。
  7. ^ a b Salyuデビュー20周年記念しトリビュートアルバム発売、初回盤にはセルフカバー収録”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年9月11日). 2024年12月10日閲覧。
  8. ^ Salyuが第1子出産を報告「歌にどんな力を与えてくれるのか、楽しみでなりません」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年5月6日). 2025年3月11日閲覧。
  9. ^ Salyuトリビュートにアイナ、青葉市子、中納良恵、七尾旅人、 原田郁子、ビッケブランカ追加”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年10月4日). 2024年12月10日閲覧。
  10. ^ Salyuトリビュート盤「grafting」曲順&楽曲クレジット公開、パッケージ画像と全曲ティザー映像も”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年12月13日). 2024年12月13日閲覧。
  11. ^ Salyuデビュー20周年を記念したトリビュートアルバムのリリース決定!!さらに、Lily Chou-Chou『呼吸』のアナログ盤を追加プレス生産することも決定!!”. Salyu.jp (2024年9月11日). 2024年12月10日閲覧。
  12. ^ SALYUOFFICIALの2025年1月8日のツイート、2025年1月8日閲覧。
  13. ^ Salyuのデビュー20周年トリビュート盤「grafting」ビジュアルをgoen°森本千絵が制作”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年11月1日). 2024年12月10日閲覧。
  14. ^ morimotochieの2024年11月2日のツイート、2024年12月10日閲覧。
  15. ^ a b c d e f g h Salyuトリビュート盤の収録曲発表!アイナ、桜井和寿、青葉市子、小林武史、玉置浩二らのコメントも”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年11月22日). 2024年12月10日閲覧。
  16. ^ PMC 2025, p. 99.
  17. ^ milet_musicの2024年12月18日のツイート、2024年12月25日閲覧。
  18. ^ PMC 2025, p. 101.
  19. ^ a b Salyuトリビュート盤の収録曲発表!アイナ、桜井和寿、青葉市子、小林武史、玉置浩二らのコメントも”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2024年11月22日). 2024年12月10日閲覧。
  20. ^ PMC 2025, p. 100.
  21. ^ PMC 2025, pp. 101–102.
  22. ^ PMC 2025, p. 102.

参考文献

  • 「桜井和寿 (Mr.Children)、アイナ・ジ・エンドら18組が参加 20周年のSalyuが語るトリビュートアルバム」『ぴあMOOK ぴあ MUSIC COMPLEX Vol.34』ぴあ株式会社、2025年1月20日、98 - 103頁。

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