シュトラースブルク (軽巡洋艦)とは? わかりやすく解説

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シュトラースブルク (軽巡洋艦)

(SMS Strassburg から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/08 04:41 UTC 版)

艦歴
発注 ヴィルヘルムスハーフェン造船所
起工 1910年4月
進水 1911年8月24日
就役 1912年10月1日
退役
その後 1920年4月にイタリアへ賠償艦として移籍。イタリア海軍で「タラント」として就役。1944年に戦没。1947年に解体処分。
除籍
性能諸元
排水量 常備:4,564トン
満載:5,281トン
全長 138.7m
水線長 136m
全幅 13.3m
吃水 5.1m
機関 ドイツ海軍時:海軍型シュルツ・ソーニクロフト式石炭・重油混焼水管缶16基
+海軍型パーソンズ式直結タービン2基2軸推進
イタリア海軍時:海軍型シュルツ・ソーニクロフト式石炭・重油混焼水管缶14基
+海軍型パーソンズ式直結タービン2基2軸推進
最大出力 ドイツ海軍時:25,000hp
イタリア海軍時:13,000hp
最大速力 ドイツ海軍時:28.3ノット
イタリア海軍時:21.0ノット(1937年)
航続距離 12ノット/5,820海里
燃料 ドイツ海軍時:石炭:1,200トン(最大)、重油:106トン
イタリア海軍時:石炭:1,303トン(最大)、重油:130トン
乗員 ドイツ海軍時:373名
イタリア海軍時:486名(1937年)
兵装
(竣工時)
10.5cm(45口径)単装速射砲12基
50cm水中魚雷発射管単装2基
兵装
(改装後)
15.0cm(45口径)単装速射砲7基
8.8cm(45口径)単装高角砲2基
50cm魚雷発射管単装2基
機雷120個
兵装
(イタリア海軍時)
15.0cm(45口径)単装速射砲7基
7.6cm(40口径)単装高角砲3基
ブレダ 2cm単装機銃10基
ブレダ 13.2mm(76口径)連装機銃3基
50cm連装魚雷発射管2基
機雷120個
装甲 舷側:18~60mm
甲板:20~40mm(平坦部)、40~60mm(傾斜部)
主砲防楯:40mm
司令塔:100mm(側盾)、20mm(天蓋)
航空兵装 ドイツ海軍時:無し
イタリア海軍時(1926年):水上機1機(M7水上機→カント24水上機)

シュトラースブルク (SMS Straßburg) は、1911年進水ドイツ帝国海軍小型巡洋艦マクデブルク級3番艦である。艦名は建造当時ドイツ領であった都市シュトラースブルク(現在のストラスブール)に因む。

艦歴

シュトラースブルクは帝国海軍ヴィルヘルムスハーフェン造船所で建造され、1912年10月1日に就役。第一次世界大戦では1914年8月28日に発生したヘルゴラント・バイト海戦に参加した。

大戦後は賠償艦として1920年7月にイタリア王国へ譲渡された。イタリア海軍ではイタリアの都市ターラントに因み、ターラントと改名された。

1921年から1924年にかけて88mm高角砲2基を国産のアンサルド 7.6cm(40口径)単装高角砲2基に換装した。次いで1926年に水上機1機を搭載した。

1936年から1937年にかけて植民地警備艦として改装が行われ、高速よりも燃費が重視されたために主ボイラー2基と艦橋の真後ろの煙突1本が撤去されて3本煙突となった。これにより出力は13,000馬力に低下して速力は21.0ノットとなった。代わりに燃料庫が拡げられて石炭1,303トン、重油130トンに増載できた。武装面においては魚雷発射管は50cm連装魚雷発射管2基と13.2mm(76口径)単装機銃2丁が追加された。

外観上の特徴として、1番煙突と2番煙突を一体にし、他の煙突を含め頂部がやや短くされ、キャップが設けられている。タラーントは1943年9月にラ・スペツィアで自沈した。ドイツ海軍により浮揚されるが、連合軍の爆撃を受けて撃沈。もう一度浮揚されるが1944年9月23日の空襲で沈没した。

参考図書

  • 「Conway All The World's Fightingships 1906–1921」(Conway)
  • 「Conway All The World's Fightingships 1922-1946」(Conway)
  • 「Jane's Fighting Ships Of World War I」(Jane)
  • 世界の艦船増刊 2010年10月増刊 近代巡洋艦史」(海人社
  • 「世界の艦船増刊 イタリア巡洋艦史」(海人社)
  • 「世界の艦船増刊第20集 第二次大戦のイタリア軍艦」(海人社)

関連項目

外部リンク




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