アール‐エル‐オー【RLO】
RLO
読み方:アールエルオー
別名:RLOコード
RLOとは、Unicodeで用意されている制御文字の一種で、横書き文字の左右の並びを逆にするために用意されている記号である。
英語をはじめとする西欧の言語は、一般的に左から右に横書きされるが、アラビア語などの場合はこれとは逆に、右から左に向かって記述される。Unicodeでは、RLOを挿入することで左右どちらの方向にも記述できるようになっており、記述方向によって使用言語が制限されないように設計されている。
RLOは、いわゆる不正なプログラムがファイル名を偽装する際に用いられる場合がある。RLOを適用すると、ファイル名を拡張子ごと逆順にすることができるため、実行ファイルを一見してそれと気付かないように表示させることができる。
IPAによると、2011年9月には、RLOを悪用した「RLTrap」と呼ばれる不正なプログラムが5万件ほど検出・報告されている。2018年に発見された、メッセンジャーアプリ「Telegram」の脆弱性も、RLOを悪用したものだった。
参照リンク
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[10月分]について - (IPA 独立行政法人情報処理推進機構)
- RLOのページへのリンク