PyQtの構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 08:43 UTC 版)
PyQt4は次のPythonモジュールを含んでいる。 QtCore イベントループとQtのシグナルとスロット機構を備えた非GUIクラスを含んでいる。このモジュールは、プラットホームに依存しないようにUnicode・スレッド・マップドファイル・共有メモリ・正規表現などを抽象化する。 QtGui 多くのGUIクラスを含んでいる。これらのクラスはModel View Controller設計パターンに基づいた、たくさんのテーブル・ツリー・リストを含んでいる。また、何千ものアイテムを格納できる、洗練された2Dキャンパスウィジェットを提供する。 QtNetwork UDP・TCPクライアントとサーバを作成するためのモジュールである。このモジュールはFTPの実装・HTTPクライアント・DNSルックアップのためのクラスを含んでいる。ネットワークアプリケーションが簡単に開発できるように作成されている。 QtOpenGL OpenGLを扱うためのモジュールである。 QtSql オープンソースでプロプライエタリなSQLデータベースを扱うためのモジュールである。これはGUIクラスで使用できるデータベーステーブル用の編集可能なデータモデルを含んでいる。また、SQLiteの実装も含んでいる。 QtSvg SVGファイルを表示するためのモジュールである。 QtXml QtのXMLパーサにSAXとDOMのインターフェースを実装するモジュールである。 QtMultimedia 低レベルでマルチメディア機能を実装するためのモジュールである。ソフトウェア開発者は普通phononモジュールを使う。 QtDesigner PyQtを用いてQt Designerを拡張するためのモジュールである。 Qt 一つのモジュールに上記すべてのモジュールに含まれるクラスを統合する。このため、Qtモジュールを読み込んでおけば、あるクラスが含まれているかどうかを心配する必要がなくなる。しかし、一つのモジュールに統合することで、アプリケーションのメモリ使用量を増加させる、Qtフレームワーク全体を読み込まなければならないなどの欠点が生じる。この統合されたモジュールを使用するか、個々のモジュールを使用するかは個人の好みになる。 uic Qt Designerで作られた、XMLファイルを扱うためのモジュールである。これは、XMLファイルの読み込み・表示機能や、後に実行するためにXMLファイルからPythonコードを生成するクラスが含まれている。
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