固有射とは? わかりやすく解説

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固有射

(Proper morphism から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/03 21:04 UTC 版)

固有射(こゆうしゃ、: proper morphism)とは、スキームの射で、 複素解析空間固有写像代数幾何学における類似物である。

k 上固有な 代数多様体完備多様体英語版とも呼ばれる。例えば、体 k 上の任意の射影多様体k 上固有である。複素数C 上の有限型英語版スキーム X(例えば代数多様体)が C 上固有であるためには、その複素数値点の空間 X(C) が古典的な(ユークリッド)位相のもとでコンパクトかつハウスドルフになることが必要十分である。

閉埋入英語版(closed immersion)は固有射である。スキームの射が有限射(finite morphism)であることと、固有射かつ準有限射(quasi-finite morphism)であることは同値である。

定義

スキームの f: XY絶対閉(universally closed)とは、任意のスキーム Z と射 ZY に対してファイバー積英語版からの射影

固有性の付値判定法英語版

固有性の付値判定法

シュヴァレーに遡る、固有性の付値判定法と呼ばれる非常に直感的な固有性の判定法がある。f: XYネータースキーム間の有限型射とする。このとき、f が固有であるための必要十分条件は、R を任意の離散付値環K をその商体xX(K) を K 値点とするとき、像 f(x) が R 上定義されるならば一意的な持上げ




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