プログレスMS-22とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > プログレスMS-22の意味・解説 

プログレスMS-22

(Progress MS-22 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/26 03:35 UTC 版)

プログレス MS-22
名称 Прогресс МC-22
Progress-83P (NASA)
任務種別 ISS再補給
運用者 ロスコスモス
SATCAT № 55560
ウェブサイト https://www.roscosmos.ru/
任務期間 136日 21時間(継続中)
特性
宇宙機 プログレスMS-22 No.452
宇宙機種別 プログレスMS
製造者 エネルギア
打ち上げ時重量 7,000 kg (15,000 lb)
任務開始
打ち上げ日 2023年2月9日 06:15:36 UTC
ロケット ソユーズ2.1a
打上げ場所 バイコヌール宇宙基地31番射点
打ち上げ請負者 プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター
任務終了
廃棄種別 軌道離脱(計画)
減衰日 2023年(計画)
軌道特性
参照座標 地球周回軌道
体制 低軌道
傾斜角 51.65°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ズヴェズダ・モジュール 後方側
ドッキング(捕捉)日 2023年2月11日 08:45 UTC
ドッキング時間 134日 19時間(継続中)
プログレスISS再補給

プログレス MS-22ロシア語: Прогресс МC-22、ロシア製造番号452、NASAではプログレス83Pと呼称)は、国際宇宙ステーション(ISS)への再補給のためにロスコスモスが打ち上げたプログレス補給船。これはプログレス宇宙機の175回目の飛行となった。

来歴

プログレスMSはプログレスMをもとに航法装置を強化した無人輸送機。この強化されたバリエーションは2015年12月21日に初めて打ち上げられた。このバージョンでは以下の強化が施されている:[1][2][3][4]

  • 人工衛星を展開可能な新しい外部コンパートメント。それぞれのコンパートメントは4個までの発射コンテナーを搭載することができる。プログレスMS-03で初めて搭載された。
  • ドッキングおよび密閉機構の電気モーターの予備システムの追加による強化された冗長性
  • 貨物コンパートメントへのパネル追加による微小隕石防護力の増強
  • ロシアのルーチ中継衛星とのリンク機能によって、地上局の視野外でもテレメトリーと制御が可能に
  • 地上局による軌道決定の必要なしに状況ベクトルおよび軌道パラメーターの決定を可能にするGNSS自律航法
  • 宇宙ステーションとの直接無線データ交換機能によるリアルタイムの相対ナヴィゲーション
  • ドッキング操作のための強化されたTV視野を可能にする新しいディジタル無線システム
  • 統合コマンドテレメトリーシステム(UCTS)によるウクライナ製のChezara Kvant-V無線システムおよびアンテナフィーダーシステムの置き換え
  • クルスAからクルスNAディジタルシステムへの置き換え

打ち上げ

国際宇宙ステーションへのプログレス MS-22を搭載したソユーズ2.1aは、2023年2月9日にバイコヌール宇宙基地31番射点から打ち上げられた[5]。打ち上げのおよそ2日後、プログレス MS-22はズヴェズダ・モジュールに自動的にドッキングし、ISSでの第69次長期滞在を支援した。

貨物

プログレス MS-21宇宙船はおよそ2,520 kg (5,560 lb)の貨物を搭載していた。

  • 非与圧貨物: 1,319 kg (2,908 lb)
  • 燃料: 709 kg (1,563 lb)
  • 酸素: 40 kg (88 lb)
  • 水: 420 kg (930 lb)

関連項目

脚注

  1. ^ Krebs, Gunter (2015年12月1日). “Progress-MS 01-19”. Gunter's Space Page. 2020年10月3日閲覧。
  2. ^ Progress MS-20”. NSSDCA. NASA (2021年2月10日). 2021年4月2日閲覧。  この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  3. ^ Zak, Anatoly. “Progress-MS cargo ship series”. RussianSpaceWeb. 2020年10月3日閲覧。
  4. ^ Blau, Patrick (2015年12月1日). “Progress MS Spacecraft”. Spaceflight101. 2020年11月17日閲覧。
  5. ^ “ISS-bound Progress MS-22 resupply ship lifts off from Baikonur Cosmodrome”. Interfax. (2023年2月9日). https://interfax.com/newsroom/top-stories/87784/ 2023年2月10日閲覧。 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  プログレスMS-22のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プログレスMS-22」の関連用語

プログレスMS-22のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プログレスMS-22のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプログレスMS-22 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS