X-49 (航空機)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > X-49 (航空機)の意味・解説 

X-49 (航空機)

(Piasecki X-49 SpeedHawk から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/07 02:26 UTC 版)

X-49 スピードホーク

X-49A

X-49 スピードホーク( X-49 Speed Hawk )は、アメリカ陸軍パイアセッキ・エアクラフト社が試験している複合ヘリコプター2007年初飛行。

概要

アメリカ海軍は、ヘリコプター機動力増加の手法として複合推進に目を向けており、1990年代から検討を行っていた。その中で、尾部にダクテッドファンを追加するVTDP(Vectored-Thrust Ducted Propeller)という手法を取ることが俎上にあがってきた。パイアセッキ社はすでに1960年代パイアセッキ 16H パスファインダーなど、ダクテッドファンによる複合ヘリコプターを開発した経験を有していた。そこで、海軍はYSH-60Fを改装し、ダクテッドファンを取り付けた複合推進としたものを開発することとし、2000年にパイアセッキ社と契約を結んだ。

2003年X-49Aの名称が与えられ、2004年には担当が海軍からアメリカ陸軍に移管された。

X-49Aの形状は、SH-60の胴体下部に固定翼を設け、尾部にダクテッドファンを取り付けたものとなっている。ダクテッドファンは推進力を提供するほか、制御翼がついており、風向を変えることでトルク制御などが行える。また、振動軽減にも効果がある。固定翼については、前進時に揚力を発生させてメインローターの負担を軽減し、前進力を増加させる。操縦法については特に従来のヘリコプターと変わるところは無い。かつての複合ヘリコプターは構造が複雑で高価となりがちであり、また、ローター制御技術の向上で廃れたが、ヘリコプターの速度向上が頭打ちになり、それを打破するために再び複合ヘリコプターが着目を浴びた点がある。

2007年6月29日に初飛行。試験では推進力をさらに強化し、360km/hの高速飛行を目指す予定となっている。

諸元

性能

  • 最大速度:146 kn (168 mph; 270 km/h)
  • 回航時の航続距離:381 nmi (438 mi; 706 km)
  • 実用上昇限度:19,000 ft (5,790 m)
  • 初期上昇率: 2,296.5 ft/min (11.666 m/s)

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「X-49 (航空機)」の関連用語

X-49 (航空機)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



X-49 (航空機)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのX-49 (航空機) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS