X-9_(ミサイル)とは? わかりやすく解説

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X-9 (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/10 16:35 UTC 版)

ベル X-9

  • 用途:ミサイル開発試験機
  • 製造者:ベル社
  • 運用者アメリカ空軍
  • 初飛行:1949年4月28日
  • 生産数:31基
  • 運用状況:射耗・退役

X-9アメリカ合衆国のベル社の空対地ミサイル開発用試験機。GAM-63ラスカル・空対地ミサイル開発用のものであり、空力関係や誘導装置の開発に用いられた。愛称はシュライク(Shrike)。

概要

アメリカ陸軍航空軍は1946年頃より爆撃機から発射する空対地ミサイルを構想しており、これはMX-776計画として1947年5月よりベル社に発注していた。1948年には開発試験機も製作することが決定し、RTV-A4の名称で小型試験機(MX-776A計画)が、XB-63(後にGAM-63)の名称で大型量産機(MX-776B計画)が作られることとなった[1]

RTV-A4は1949年4月28日より飛行試験が開始された。X-9の名称は1951年に与えられている。X-9は93基が発注されたが、後にキャンセルされ31基の生産であった。1953年1月23日にまでに全基が射耗し、実機は残されていない。X-9は鉛筆状の本体の尾部と機首にそれぞれ4枚の安定翼を持っており、エンジンは液体ロケットであった。発射に際してはB-50から投下された。

要目

  • 全長 : 6.9m
  • 全幅 : 2.4m
  • 胴体直径 : 0.56m
  • 自重 : 964kg
  • 全備重量 : 1,588kg
  • エンジン : ベル XLR65-BA-1 ロケットエンジン(推力 13.3kN)
  • 最大速度 : マッハ2
  • 航続距離 : 80km

性能

脚注

  1. ^ 『Xプレーンズ』文林堂〈世界の傑作機No67〉。ISBN 978-4893190642 

参考文献

  • 航空ファン別冊 No.32 アメリカ軍用機1945~1986 空軍編 文林堂 雑誌コード 03344-8 1986年

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