PDMのコンセプト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 14:09 UTC 版)
いままで、ある製品Aをある会社で開発する場合、その製品のコスト・材質・重量・加工法・売価などの関連情報は、「部門単位での最適化」の考え方から、営業・購買・設計・生技・製造などの各部署で別個に管理されてきた。その管理形態は多くの場合、Excel などの個別ファイルとしてであった。 これでは、製品Aの各断片の情報をバラバラに管理することになり、その製品Aのライフサイクル全体での ROI や収支決算は把握できない。また、設計部署と生技・製造部署でお互いの情報を参照できないため、設計のフロントローディング(製造要件を織り込んだ設計)やコンカレントエンジニアリングの実現(進行中の最新設計データでの生産準備検討)も困難となる。 そこで部署でバラバラに存在した製品Aの関連情報をすべて一元管理し、それを各部署が参照することによって「製品ライフサイクル全体での最適化」を実現する考え方が主流となりつつある。 これらの「部門単位での最適化」から、「製品ライフサイクル全体での最適化」がPDMの基本となるコンセプトとして挙げることができる。
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