PDMの用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 14:09 UTC 版)
実際には、製品のライフサイクル全体よりも、その一部である「製品開発業務」で「コンカレント開発」を実施するために導入される例が多い。「製品開発」が、営業・購買・設計・生技・製造などの各部署の関わる典型的な業務であり、またいままではIT支援システムの未整備領域であったためであろう。 製品開発業務では、主として、3D設計データの管理に利用されることが多い。3D設計データは、製品形状を厳密に正しく表現できるため、製品を構成する各部品の“区分け”を、部品形状の境界より、システムが判断することが可能となる。そのため、設計データの「組み立て状態図」を、「部品単品図」の集合として表現し管理することができ、PDMの構成管理機能を応用することで「Assyデータ中の部品データ」と「部品単品データ」とを同一データで一元管理することができる。 たとえば、システムが「部品A」が更新されたこと自動的に判断し、「部品A」を含む「組み立て状態図B」を自動的に更新する、といったことが実現できる。このようなことは、2D図面データでは実現できなかったことであり、PDMシステムと3D設計データの親和性の高さの要因となっている。
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