Order Management Systemとは? わかりやすく解説

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オーダー・マネジメント・システム

【英】order management system

商品受注から、配送手掛けるように機能するシステム

受注管理システム

(Order Management System から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/02 10:04 UTC 版)

受注管理システム(じゅちゅうかんりシステム、: Order Management System、略称:OMS)とは、ビジネスや企業において、顧客からの注文(受注)を効率的に管理するためのシステムである。顧客からの注文情報を一元的に受付、処理・管理することで、受注プロセスをスムーズにし、注文の正確性や迅速な対応を実現する[1]

このシステムは、販売チャネル(店舗、ウェブサイト、電話、営業担当者など)を問わず、受け付けた注文情報を集約し、その後の業務である在庫確認や在庫を特定の注文用に確保する引き当て出荷指示請求処理、および売上計上などのステップを管理し、自動で実行することを主な目的としている[2]

主な機能

受注管理システムが持つ代表的な機能には、以下のようなものがある。

  1. 受注管理ECサイト、実店舗、電話FAXなど、多様な経路からの注文データを一つのデータベースに取り込み、管理する。
  2. 在庫管理:各販売チャネル在庫数をリアルタイムで連携・調整し、過剰販売を防止する。
  3. 請求管理クレジットカード決済銀行振込代金引換などの入金状況を確認し、未入金の注文を識別・管理する。
  4. 出荷管理倉庫管理システム(WMS)などと連携し、出荷に必要な情報(送り状データ、納品書など)を作成・出力し、倉庫に出荷を指示する。
  5. 顧客管理:取引条件や過去の注文履歴、支払条件などを管理する。
  6. 商品管理:商品コード、価格、在庫単位、分類などの商品情報を一元管理する[3]

導入のメリット

受注管理システムを導入することで、主に以下のようなメリットが期待できる。

  • 業務効率の向上:これまで手作業で行っていた様々な販売経路からの注文情報の取り込み、在庫確認、伝票作成などのルーティンワークを自動化し、作業工数を削減する。
  • 人的ミスの削減:手入力によるデータ転記ミスや、複数チャネル間での在庫数計算ミスなどを防止し、受注処理の正確性を高める。
  • 顧客満足度の向上:迅速かつ正確な出荷処理が可能となり、結果的に手作業よりも配送までのリードタイムが短縮される場合が多い。また、顧客のステータスに応じたメッセージも自動で送れるため安心感にも繋がる。
  • 販売機会の最大化:正確な在庫管理と迅速な引き当てにより、販売可能な在庫を最大限に活用でき、機会損失を防ぐ。
  • 経営判断への貢献:すべての注文データが一元管理されるため、売上傾向やチャネル別のパフォーマンス分析が容易になる[4][5]

受注管理システムの種類

受注管理システムは、その利用目的や提供形式によっていくつかの種類に分類される。

ビジネスの対象による分類

  • BtoC企業向け (EC事業、通販事業、小売業など) -  複数販路の在庫などの一元管理や多様な決済連携、大量かつ小口の注文処理に最適化されているのが特徴。
  • BtoB企業向け (卸売業、メーカー専門商社など) - 取引先ごとの価格設定や掛売・請求書払い、複雑な見積もりや与信管理など法人特有の商習慣に対応できるのが特徴。

システムの提供形態による分類

  • クラウド型 (SaaS、ASP) - インターネット経由でベンダーが置いているサーバーにアクセスして利用する形態。初期費用が安く、導入が迅速であり運用負担が低く、自社で開発する必要がないのがメリット。一方で、パッケージ化されているケースが多く、大幅なカスタマイズはできないことが多いため、自社に最適なシステムがない可能性もある。
  • オンプレミス型 - 自社内にサーバーを設置して運用している形態。自社商材や顧客に合わせた高度なカスタマイズが可能なのがメリット。一方で、開発の初期費用が高額になる場合が多く、開発後も自社での運用や保守が必要なため、一般的にクラウド型に比べるとコストが高い傾向にある[6]

関連システムとの連携

受注管理システムは、企業のサプライチェーンにおける様々なシステムと連携することで、一連の商取引をさらに円滑に進めることができるようになる。

  • 基幹業務システム(ERP:Enterprise Resource Planning) - 企業全体の経営資源を一元管理するシステム。受注管理システムから売上データや原価データなどを連携することで、リアルタイムで経営状況を確認することができる。
  • 倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)- 倉庫内の入出庫を管理するシステム。受注管理システムから倉庫管理システムに注文情報から作られた出荷指示を送り、それに基づき倉庫から発送の手続きが行われる。反対に倉庫管理システムからは倉庫内の在庫情報を受注管理システムに送ることで、在庫切れのリスクを抑制することができる。 
  • 顧客関係管理システム(CRM:Customer Relationship Management) - 顧客情報や購入履歴など管理できるシステム。受注管理システムの注文情報を顧客関係管理システムに渡すことでその後のマーケティング施策等にも活用することができるようになる。 

主要な提供企業

日本国内においては、EC特化型や総合的な基幹システムの一部としての受注管理システムまで、多様な製品が存在する。

BtoC企業向け

  • NE株式会社
    • 主要製品:ネクストエンジン
    • 特徴:複数のネットショップを一元管理でき、受注・在庫・商品の業務の自動化・効率化を実現。「アプリ」で機能をカスタマイズ・追加することも可能。
  • テープス株式会社
    • 主要製品:TēPs(テープス)
    • 特徴:クラウド型で、主要なECプラットフォームや外部サービスとの連携性に優れており、自動化に重点を置いた機能が提供されている。
  • 株式会社インターファクトリー
    • 主要製品:ebisumart(エビスマート)
    • 特徴:ECサイト構築機能と受注管理機能を統合的に提供しており、大規模なECサイトやオムニチャネル対応を重視する企業に採用されることが多い。
  • 株式会社ロジレス
    • 主要製品:LOGILESS(ロジレス)
    • 特徴:受注管理システムと倉庫管理システムが一体型となったEC向けの自動出荷システム。一体型になることで、受注から出荷までの作業を自動化することができ、EC事業者と倉庫事業者が1つのシステムを利用するため、受注から出荷までの手作業が不要になり、ミスなくスピーディーな出荷が実現できる。

BtoB企業向け

  • 株式会社大塚商会
    • 主要製品:SMILE V 2nd Edition 販売
    • 特徴:受注から売上、売掛、仕入や在庫管理までの販売管理業務を包括的にカバーする販売管理システム。在庫引当機能や受注出荷業務オプションなどに強みを持つ。
  • 株式会社ラクス
    • 主要製品:楽楽販売
    • 特徴:見積から受注、発注、請求、売上・原価管理など販売業務全体を一元化し、業務効率化ができるシステム。項目や計算式のカスタマイズなど業種や業態に応じて柔軟に構築できる。
  • 株式会社アクロスソリューションズ
    • 主要製品:MOS
    • 特徴:BtoB企業向けに設計されたモバイル型のWeb受発注システム。医療、福祉、建設、建材、スポーツ用品、エネルギーなど様々な業種・業態で利用可能。直感的に操作できるUIやカスタマイズの柔軟性に強みを持つ[7]

脚注

  1. ^ 受注管理システムとは?機能や導入のメリット・ポイントを徹底解説”. システム開発のプロが発注成功を手助けする【発注ラウンジ】 (2025年5月26日). 2025年11月20日閲覧。
  2. ^ 受注管理システムとは?特徴やメリット、選び方を解説”. Web受発注システム・BtoB EC「アラジンEC」 (2025年3月24日). 2025年11月20日閲覧。
  3. ^ 受注管理システム比較14選。業務効率化の3つの方法と選び方”. アスピック|SaaS比較・活用サイト. 2025年11月20日閲覧。
  4. ^ Trend, I. T.. “受注管理とは?プロセスからシステムの概要、導入のメリットまで徹底解説”. ITトレンド. 2025年11月20日閲覧。
  5. ^ 受注管理システムとは?特徴やメリット、選び方を解説”. Web受発注システム・BtoB EC「アラジンEC」 (2025年3月24日). 2025年11月20日閲覧。
  6. ^ 【2025年版】おすすめの受注管理システム21選|失敗しないための選び方も解説 | 大塚商会のERPナビ”. www.otsuka-shokai.co.jp. 2025年11月20日閲覧。
  7. ^ 【2025年版】おすすめの受注管理システム21選|失敗しないための選び方も解説 | 大塚商会のERPナビ”. www.otsuka-shokai.co.jp. 2025年11月20日閲覧。

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