オイルベースマッド Oil Base Mud System
オイルマッドは、油の中に、乳化剤、有機粘土類、塩類、脱水調整剤、粘性調整剤、及び水を加えて、粘性、イールドバリュー、ゲルストレングス、泥壁形成性といった泥水としての必須性質を与えた油中水滴型のエマルジョン(油が連続相)であって、一般的に使用されている水が連続相の水系泥水とは根本的に異なる泥水である。オイルマッドには、�@油95~98%、水2~5%の真のオイルマッドと、�A油65~85%、水15~35%のインバーテッド・エマルジョン・マッドの2つのタイプがある。適切に調整されたオイルマッドは�@頁岩の水和を防ぐ機能が著しく大きいので、障害を起こしやすい頁岩層の掘削に適している�Aフィルトレートが全て油で、水分を含んでいないことから生産障害を受けやすい生産層の掘削仕上げに適している�B坑壁安定性が非常に優れているため、アンダーバランス掘削が可能になり、結果的に掘進率が向上する�C高温度に対する安定性が大きく、高温地層の掘削に適している�D泥水中に多量の塩分を含有しているので、岩塩層の掘削に適している�E電気伝導度が非常に小さく、また熱安定性が大きくバクテリアの繁殖を抑える機能が優れている。したがって硫化水素や炭酸ガスなどによる腐食がほとんど起こらない�F潤滑性が優れているので、抑留の防止や抑留されたパイプ類の採揚に効果的である等の特徴がある。しかし、カッティングス類の洗浄、廃棄、飛散泥水の処理、余剰泥水の処理、多量の油の貯蔵など取り扱い上幾多の問題があるため、国内での使用は難しい。 | |
![]() |
|
分野 | 掘削流体 |
同義語 | |
関連用語 | |
類似語 | |
略語 | |
![]() |
「Oil Base Mud System」の例文・使い方・用例・文例
- Oil Base Mud Systemのページへのリンク