OYQ-6/7
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 08:08 UTC 版)
OYQ-5は、WESやTDPSと比してコンパクトで、DDに求められる最小限の機能を保有していた。しかし電子計算機の性能上、将来発展余裕に乏しく、プログラムの柔軟性発揮が難しかった。また特にリンク 11の未装備は、艦隊の情報共有に参加できないという点で、戦力の大きな減殺となった。このことから、はつゆき型を発展させたあさぎり型(58DD)では、OYQ-5をもとに下記のように強化したOYQ-6が搭載されることになった。 リンク 11との連接 対空レーダーとの連接 電子戦機能との連接 ヘリコプター戦術情報表示装置(HCDS)との連接 名称もミサイル護衛艦向けのシステムと同じCDS(英: Combat Direction System、戦闘指揮装置)に変更されたことから、“full destroyer CDS”とも称される。電子計算機としては、あさぎり型で搭載されたOYQ-6〜6Bではメモリサイズを192キロワードに拡張したUYK-20 1基を使用した。またTDSコンソールも5基に増備された。 その後、同型の最終艦(61DD)において、86式えい航式パッシブソーナーOQR-1の運用に対応するためOYQ-101 対潜情報処理装置(ASWDS)が搭載されたことに伴い、これとの連接に対応したOYQ-7に発展した。これにより、対潜戦におけるパッシブ情報の統合・表示機能が強化されており、この情報処理所要の増大に伴い、電子計算機はデュアルプロセッサ化され、160キロワードのメモリを備えたUYK-20 2基とされている。またTDSコンソールとして、OJ-197が追加された。これはのちに、あさぎり型の他艦にもバックフィットされたほか、「ひえい」(FRAM改修後)にも搭載された。なお、アメリカ海軍協会 (USNI) ではあぶくま型(61DE)にもOYQ-7が搭載されたとみていたが、実際には、同型の戦闘指揮所は戦術情報処理装置をもたない在来型であった。
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