OS作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:29 UTC 版)
藤は、青年海外協力隊のパプアニューギニアでの活動で、普段何の役にも立っていない痩せた野良犬が、野豚狩りの祭りでは打って変わって全力で駆け回る姿に変貌する光景に衝撃をうけた。この痩せた犬に価値観を見出した藤は「社会的に認められていない価値観を表現することで強度を与え、意識として立ち上げる」ことを表現活動の基本に据えることになった。 それ以後、藤は「社会を素材として作品を制作する」という課題を自分に課してきたと述べ、インスタレーション、書籍出版、カフェ経営、パフォーマンスなど周囲を巻き込みながら多様な表現活動を行うようになった。そしてそのような活動をコンピュータのオペレーティングシステムにたとえて「OS作品」と呼んだ。藤は、「地域や観衆に積極的な関係をつくり出す必要がある場合、この手法が有効なのではないか。またOS自体も個人の作品として成立する」とOS作品の意義を語っている。
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