OS中核部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/24 14:14 UTC 版)
マルチユーザーOSであり、協調型マルチタスクである。多くのOSがプリエンプティブマルチタスクとマルチスレッドへと進化した中、RISC OS は協調型マルチタスクのままである。2003年ごろには、多くのユーザーがプリエンプティブマルチタスクへの移行を要望するようになった。メモリ保護機構も十分ではない。 このOSの中核部はROMに格納されており、ブートが高速でOSが壊れることがない。RISC OS 4 および 5 は4MBのフラッシュメモリに格納されており、ROMチップを交換することなくOSを更新可能になっている。複数のモジュールで構成されており、モジュール単位で更新・追加が可能で、ROM内にあるモジュールもROMチップを交換することなく更新可能である。そのような設計であるため、OS開発者はモジュール単位の更新が可能で、サードパーティーがモジュールを更新・追加することも可能である。モジュールへのアクセスはソフトウェア割り込みを使用しており、他のOSのシステムコールに似ている。 多くのバージョンでフィルタやベクタを扱うABIが定義されている。OSの動作に割り込んだりOSの動作を変更したりする方法がいくつも提供されており、OSの挙動を簡単に変更できる。結果としてOSのルック・アンド・フィールをカスタマイズするサードパーティー製プログラムがいくつも開発されてきた。
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