N°5 という名前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/11 04:47 UTC 版)
「シャネルNo.5」の記事における「N°5 という名前」の解説
シャネルは12歳の時に修道院に併設の孤児院に預けられ、その後6年間に渡り、厳しい戒律の下で生活した。この修道院は、12世紀にシトー修道会によりオーバジーヌ(英語版)に設立された。オーバジーヌでの生活の初期の段階から、5という数字はシャネルに関わりが多かった。5という数字にシャネルは、純粋で神秘的なものを感じていた。シャネルが毎日祈りに通った聖堂の通路には、5の数字を繰り返すパターンが描かれていた。修道院の庭は、五弁の花弁をもつゴジアオイがたくさん咲く青々とした山腹に囲まれていた。 主席調香師のエルネスト・ボーに、現代的で革新的な香りの開発を依頼した。1920年、香水の試作品のガラスの小瓶が、1から5、20から24の番号を振られてシャネルの前に並べられると、彼女は5番めの小瓶に納められた資料組成を選び出した。シャネルは、ボーに次のように語っている。「ドレスコレクションを、5番目の月である5月の5日に発表する。この5番めのサンプルの名前は、運がいい名前だからそのまま使う。」
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