MD-80とMD-90の開発
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「マクドネル・ダグラス MD-80」の記事における「MD-80とMD-90の開発」の解説
1970年代末より、マクドネル・ダグラスは新たにDC-9シリーズの一環として、新型旅客機スーパー80シリーズの開発を開始した。これはDC-9-50を改良・ストレッチしたものであり、DC-9-81、DC-9-82、DC-9-83の3種類の開発がアナウンスされた。DC-9-81の初飛行は1979年10月18日である。 このスーパー80シリーズはボーイング727よりも低騒音・低燃費で、パイロットは2人だけで済むなどという利点から、当時まだ勢力を保っていたボーイング727を圧倒した。このことが、ボーイング727の生産終了の決め手の1つとなったともいわれている。こうして、スーパー80シリーズのうち-81については1980年にスイス航空によって就航が開始された。なお、1983年に「DC (Douglas Commercial) 」の名称使用は取りやめ、「MD (McDonnell Douglas) 」の名称を使用することとなり、スーパー80シリーズは「MD-80シリーズ」と名称が変更された。 MD-80シリーズは人気が高く、当初のMD-81/-82/-83に次ぎ、短胴型のMD-87が開発、製造された。また、コックピットの一部がグラスコックピット化されたMD-88も登場した。 1993年には、MD-80シリーズの後継機ともいえるMD-90型が登場した。MD-80シリーズよりもさらに低騒音・低燃費であったが、MD-80シリーズほどの人気は得られなかった。MD-80シリーズは1999年まで、MD-90型はマクドネル・ダグラスがボーイングに買収された後の2001年まで生産が続いたが、ボーイングの型式が与えられることはなかった。
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