M1/M1A1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 02:51 UTC 版)
「トンプソン・サブマシンガン」の記事における「M1/M1A1」の解説
トミーガンは切削加工を前提としたデザインであり、プレス加工を活用した大量生産には再設計が必要だったが、大幅な構造の変更はなされないまま、省力化と操作性向上のために幾つかの改良が施されたM1型が1942年に採用され(ステン短機関銃タイプの鋼板プレス製M3グリースガンも同年に採用された)、1943年末からサベージ・アームズ(英語版)社で大量生産が開始された。M1に採用された簡易化は、 構造が複雑で故障も多かったブリッシュ・ロックを廃止し、ボルトの重量を増やして純粋なシンプル・ブローバック方式に変更された。ブリッシュ・ロックは、設計の前提となる仮説に誤りがあったため、トミーガンは以前から実質的にシンプル・ブローバック方式の銃として動作していた。 銃身に装着されていたコンペンセイターや放熱フィンが廃止された。 ストックの固定法が直接ネジで止める方式に変更された。 ドラム弾倉装着用の横スリット溝が廃止された。 コッキングハンドルを上面から右側面にずらした。 照門(リアサイト)が鋼板に穴を開けただけの固定式に変更された といったもので、M1はM1928A1の半分の時間で製造され、調達コストは$45まで低下した。しかし、当初は供給が追いつかなかったため、レイジングM50など他の短機関銃で不足分を間に合わせていた。同年中には簡素化が更に進められて撃針をボルトに固定し、当初はむき出しだった照門の側面に三角形の保護板を付けたM1A1が採用された。
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