Méthode des méthodes de piano von Fr.-J.Fétis KK.IIb/3 CT38-40とは? わかりやすく解説

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ショパン:3つの新しいエチュード(練習曲集)

英語表記/番号出版情報
ショパン3つの新しいエチュード練習曲集Méthode des méthodes de piano von Fr.-J.Fétis KK.IIb/3 CT38-40作曲年1839年  出版年1840年  初版出版地/出版社Schlesinger 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1番 ヘ短調 No.1 f-moll2分00
2 第2番 変ニ長調 No.2 Des-dur2分00
3 第3番 変イ長調 No.3 As-dur2分30秒

作品解説

2007年7月 執筆者: 齊藤 紀子

 1839年作曲され翌年1840年出版された。モシェレスフェティス編纂による「メトードのためのメトード」のために作曲されたため、作品番号付されておらず、また、献呈なされていない。

 第1曲目ヘ短調は、アンダンティーノの2分の2拍子右手4分音符による3連音符左手8分音符と、一貫して左右の手異なリズム奏する。このことは、作品25-2同じくヘ短調練習曲にも言える右手メロディー半音階富んでいる。それに対す左手は、各小節で1オクターヴ越え分散和音となっている。
 
 第2曲目変イ長調は、アッレグレットの4分の2拍子。前曲に引き続き左右の手一貫して異なリズム奏する。ここでは、右手8分音符による3連音符を、左手8分音符奏するメロディー右手の3和音の上声が担う。この3和音には、物理的に不可能なスラー付されている。従って、上声内声バランスタッチ慎重に考慮して奏することが要求されていると言える左手隣接音の音程は、1オクターヴ越えることが多い。

 第3曲目変ニ長調は、アッレグレットの4分の3拍子右手の上声が担うメロディーと、8分音符スタッカートによる内声とを弾き分けることが要求される。第61小節からの左手には前打音による保続音の手法がみられる右手内声スタッカートと共にここからショパンがこの作品を軽いタッチのものにしようとしていたことがうかがえる

 このように表向きは、作品10作品25の練習曲集よりも教育目的のために書かれ作品であるが、作品10作品25いわゆる「コンサート・エチュード」と同様に単なる指の練習にとどまることなく音楽的に充実した内容をもつ。また、この3つの練習曲は、ポリリズム1つ特徴となっているが、その点で、後の作曲家スクリャービン練習曲通じ作品となっている。 

Fryderyk Chopin “Studies for piano” ed. I.J. Paderewski, L. Bronarski, J. Turczynski Warszawa : Instytut Fryderyka Chopina 1961



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