M, P, K 細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/08/26 07:38 UTC 版)
種類 大きさ 機能 位置 M: 大細胞(Magnocellular cells) 大きな細胞体 情報処理に要する時間は短い。高速な処理ができるが、詳細な処理はできない 1層と2層 P: 小細胞(Parvocellular cells, "parvicellular"とも) 小さい細胞体 情報処理に要する時間は長い。低速な処理であるが、詳細な処理が可能である。たとえば、P細胞は色の情報を処理できる。M細胞はこうした処理はおこなわない。 3, 4, 5層と6層 K: 顆粒細胞(Koniocellular cells, "interlaminar"とも) 非常に小さな細胞体 M細胞やP細胞ほどは広く知られていない。 層のあいだに位置する。K細胞は機能的・神経化学的にM細胞やP細胞とは異なり、視覚野への第三のチャンネルとなっている。K細胞系が視知覚において果たす役割は、現在のところよく分かっていない。しかし、視覚と体性感覚・固有感覚情報の連合や、色覚への関与などが提案されている。 M層とP層の層間 大細胞、小細胞、顆粒細胞の層は、類似する名称の神経節細胞と対応している。 小細胞層と大細胞層の神経線維は、以前はUngerleider-Mishkinの腹側系と背側系に対応すると考えられていた。しかし、近年の研究では、2つの処理経路は両者の神経線維をともに含んでいることが示されている。 他の重要な網膜-皮質経路として網膜視蓋路がある。これは、上丘や視床枕核を経て、後頭頂葉や内側側頭葉へ至る経路である。
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