李立とは? わかりやすく解説

李立Li Li

リリツ

(?~?)
荊州刺史

字は建賢。涿郡の人。

後漢末期、劉表部将である李氏たいそう富み栄えており、数百もの使用人抱え漢水沿岸城塁築いたという。これが李立のことと考えられている《劉表集解》。しかし李立は涿郡の人である。劉表部将であったとしても異国の地において城塁築いた多数使用人抱えたりしていたと考えるのは困難だろう。また荊州平定したばかりで、曹操劉表の旧将を登用するとも考えにくい。やはり別人見るべきである。

建安十三年(二〇八)、曹操軍勢襄陽到着すると、劉琮荊州こぞって降服し劉備夏口へと逃走した曹操荊州平定すると、李立を荊州刺史とした《劉表伝》。

それ以前のこと、華容県一人女子があり、「荊州大きなお葬式があるよ」と言ったので、県役人は妖しげな風説吐いているとして牢獄閉じ込めた一ヶ月余りして、その女子は「劉荊州(劉表)どのが今日亡くなられた」と号泣した華容県は州府まで数百里も離れていたが、すぐさま使者出して確認させると、劉表本当に死んでいたのであった女子赦免されて外に出ると「李立が貴人になるとは思わなかった」と歌い出した。李立が荊州刺史任じられたのは、それから間もなくのことであった劉表伝》。

参照曹操 / 劉琮 / 劉備 / 劉表 / 夏口 / 華容侯国華容県) / 荊州 / 襄陽県 / 涿郡 / 刺史





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